大都会新宿…多様性が最も進む街新宿区にある工学院大学新宿校舎の3つの教室では、ジェームズ先生と生徒との対話で創る哲学の授業が今日も開かれています。自己の世界観、価値観を耕していく時間です。
「なぜ私はそのような見解を持つのか」「なぜ私はこのような問いを持つのか」、対話を通して向きあっているのは自分自身であり、「私は誰か」「あなたは誰か」という哲学者が問い続けてきた「存在」への疑問に対する探求が根底に流れています。
未来都市新宿で古代ギリシア時代より脈々と続く本質への探求…変わっていくものと変わらぬもの、面白いコントラストです。
それでは哲学授業を報告します。
現実を知覚することは不利益につながるのだろうか…。私たちに見えているものはコンピュータのディスクトップ上のアイコンと同じかもしれない。本質は隠されている…、への見解は?(3年)
選挙権を与えるか、否かについてなんらかのテストを用いて選定することは妥当であろうか。民主主義の本質について考えることになります!(2年)
「法律的に正しいこと、道徳的倫理的に正しいこととは?」(前半)「愛とは何か」(後半)(1年)身近に起こっていることから抽象概念へのアプローチです。
言葉で思考し、言葉でアウトプットする。他者の見解を反芻して、なぜ、それで、本当にとさらに考える。そして、アウトプットする…。思考の深耕が繰り返されます。そして、いつの間にか知の収穫の時がやってきます。日々学び続けなければ時に“沈黙”も致し方ありません。
考えなくてもAIが答えてくれる時代に向かう中、問い続け、考え続ける日々無くしては進めない哲学の時間…。ここにもコントラストが生まれます。
哲学的思考を身につけた生徒たちが将来どのように花を咲かせるのか、 期待を持って見守っていきたいと思います。