沖縄4日目の朝です。疲れが出始めている生徒もいるようで、いつもよりも静かな朝食です。
今日はSDGs「13.気候変動に具体的な対策を」をテーマに1日自然体験をします。男女に分かれて違う行程を進んだため、分けてお伝えします。
事前学習に来ていただいた、がじゅまる自然学校のスタッフのみなさんに1日お世話になります。
男子グループは午前午後を通してリバートレッキング、シーカヤック、里散策を行いました。
リバートレッキングではイモリ、かたつむり、小さなカニ、自然植物などを観察しながら川の中を進んでいきます。最後は滝つぼまで進み、多くの生徒が飛び込んでいました。12月でしたが快晴ということもあり気持ちよさそうに泳いでいました。
シーカヤックはほとんどの生徒が初体験でした。初めにオールの漕ぎ方や注意点の説明を受け2人ペアになり海へ!スタート時は少し緊張していたものの、慣れればスイスイと進んでいくものですね。近くの島まで行き、また浜辺に帰ってきました。
里散策では1時間半程かけて周辺を歩きます。途中サトウキビやシークワーサーを味わいながら、沖縄の植物や風習などについて学ぶことができました。
女子グループはは午前午後を通してマングローブカヤック、集落散策、磯観察を行いました。
カヤックは乗り方だけを教わりあとはペアで漕ぎながら進む方法を考えます。初めてのカヤックに初めは苦戦しつつも少しずつ慣れてきました。バックや方向転換は気づけばお茶の子さいさい!ペアワークもばっちり!順調に進んでいきます。
東京では見慣れない植物ばかりです。水が緑に濁っているのは栄養が豊富な証拠のようでマングローブもこの水から栄養を吸収しているとのこと。
スタッフのショーンさんはこの付近で釣りをすることがあるようですが、基地の埋め立てにより最近では魚が釣れなくなってきているそうで。目には見えない変化が生き物の生態系を壊してしまっている...2日目の平和学習に繋がる内容も含まれていました。
集落散策では沖縄の文化や植物の特徴なども紹介していただきながら周りました。採れたてのシークワーサーは酸っぱく感じる人もいれば甘く感じた人もいるようです。
午後は磯観察です。その前に地元の89歳の「おじい」が植物や集落の紹介をしてくださいました。
これまで学習してきた食物の名称や特徴がちゃんと頭に入っていて聞かれた問いにも答えられている!すばらしい!
ビーチに到着です。綺麗な海の水の中で生き物探しです。ヤドカリ、なまこにヒトデ初めて触る生き物がたくさんいました。
しかしビーチを振り返ると...これが沖縄の海の現状です。
テレビやネットに掲載される写真はきれいな海ばかり...海洋ゴミを目の当たりにした我々は昨日学習した海洋ゴミの問題を想起しました。落ちているごみは日本語表記ではないものも。海洋ゴミは日本だけで解決できる問題では無いようです。
さらに、今日のテーマである気候変動について。ウミガメのオスメスは孵化するまでの卵の温度で決まります。地球温暖化に気温が上がり、産まれる性別の割合がオス:メス=1:116と衝撃的な数字を耳にします。そこで我々にできることは何かを考えました。
帰りにサトウキビを食べました。午後も一日動いた体にしみる甘さです。
最後にスタッフのジョイさんのまとめから...
今日のテーマは気候変動についてでしたが、環境問題を解決するにはSDGsの項目は1つに限らず、陸・海の豊かさなど色んなことが繋がっている。最終的に我々が身近でできることは「12.つくる責任つかう責任」ではないかと。
海洋ゴミの現状を目の当たりにし、プラスチックごみを出さないこと、エコバッグなどを利用すること。また、プラスチック製品を作る過程で必要とされる石油や発生する二酸化炭素などを減らすことはできないか。ストローの廃止や紙による代替など企業が動き出した今、我々ができる消費スタイルを見つめなおし、不要な生産物の需要供給をいかにして減らせるかが問われる1日となりました。
明日から実践できることもあるのではないでしょうか?国際通りでの買い物はこれまで学習し考えたことを実践できる機会にもなるのかもしれませんね。
最後に本日お世話になりました、がじゅまる自然学校の方々をはじめ、住民の方々に感謝申し上げます。