ラウンドスクエア校SAI International Schoolと10月に実施したオンライン会議についてご報告いたします。
伝統工芸による若者向け商品開発を議題に、織物について話をしました。高等学校2年生インターナショナルコースでは丹後ちりめんを使った商品開発プロジェクトを実施しており、伝統的な織物が発達しているインドでの織物活用の様子を商品開発の参考にできたらと思い、企画しました。
日本同様にインドも伝統織物がありますが、高価なものに関しては、若者が日常的に活用することはほぼないとのことです。伝統織物を現代のものに活用すべきであるとの意見で一致しました。しかし、織物が高価なため髪飾りアクセサリーなど小物がよいのでは、との提案でした。伝統工芸品を現代社会に継承し、活用することの難しさを感じました。オンラインで議事録を共有し、議論を継続しました。
次は、音と経済効果についてです。これは、高等学校2年生の参加生徒の探求論文テーマです。どのような音が好きですか、との問いに対して、類似した音が好きであることがわかりました。鐘の音です。除夜の鐘、寺院の鐘、南部風鈴など、文化が伝来した歴史を感じる瞬間となりました。
町の音としては、日本では電車のホームでの発車メロディー、日本の伝統楽器の音などを紹介し、インドからは車のクラクションについての紹介がありました。
毎回、類似点と相違点を発見することとなり、世界の広さと繋がりを感じます。根底で同じ何かを共有しており、今ここに私たちの文化があることを感じます。同年代の生徒がコロナ禍、国を行き来することはできずとも、オンラインで毎週時間を共有し、意見交換できることに感謝いたします。
参加者からのコメントです。
普段、周りの音を気にしたことが無かったので、私にとって面白いテーマでした。日本とインドは仏教が共通しているので、インドと日本の神社などでは似ている音があっておもしろかったです。(中3女子)
日本とインドの似たような感覚を見つけられることが多く、面白かった。車のクラクションの音がインドでは想像以上で、聞いてびっくりした。(高2女子)