プロジェクト・ツアー広島組も無事スタートです。
東京駅、銀の鈴に8時30分集合の予定でしたが、その15分前にはほとんどの生徒がそろっていました。生徒たちの意気込みを感じましたね。
新幹線の車内では、事前準備の最後の追い込み。気持ちはハイテンション、でも「やることやらないとね」ということで、残された課題に取り組みます。
おかげで、予想していたよりも「静かな車内」。お弁当も食べて、眠くなったのか、後半は特におとなしかったですね。何といっても4時間の長旅は疲れたね〜。
広島カープのリーグ優勝に湧くポスターを背に、いきなりの班行動です。結局、すべての班が安芸の(秋の)宮島へと出発しました。
JR「宮島口駅」からは、フェリーで渡ります。すっごくいい天気で、見事な景観を楽しめました。さすが「世界文化遺産」。貫禄の姿を魅せてくれましたよ。
『平家物語』で有名な平清盛が造営したとされる、厳島神社。その清盛像の前で記念写真を撮ったり、満ち潮の時には海水で埋まる、その範囲を確かめてみたりと、思い思いに行動していきます。
あれ、早くもお土産を観ている班も?
宮島での時間は、あっという間に過ぎてしまい、どの班も慌ててホテルへと向かいました。ホテルへの方角を間違えて、遅れてしまった班もありましたが、何とか無事、すべての班が到着です。
今日は本当に移動の多い日だったので、お腹もすきました。ほぼ全員が「完食」。どころか、ご飯を4杯半もおかわりした男子も!元気で何よりです。
お腹もいっぱいになったところで、被爆者の方による「平和講話」です。ホテルの近隣にお住まいの河野きよみさんに、ご登壇下さいました。
アメリカのセントラルミズーリ州立大学をはじめ、ワシントン州やオレゴン州でも講演をされたという河野さん。お話にも、当時の様子が深く深く刻まれていて、生徒たちは本当に真剣に、目を輝かせて聴いていました。
「白いご飯をお腹いっぱいに食べられる、『普通の幸せ』を、みなさんに守り続けてもらいたい」という河野さんの思いが、生徒たちに響いたのでしょう。「質問ある人いますか?」と聞くと、何人もの手が上がりました。河野さんは、その一人ひとりのもとへと歩いて、丁寧に答えて下さいました。
「皆さんは、本当に賢い生徒さんばかり。今日はみなさんにお話ができて、本当に良かった」としみじみ語ってくださった河野さん。こちらこそ、貴重なお話をありがとうございました。
全体会が終わった後も、「ビデオプロジェクト」の一環として、インタビューを続ける生徒たち。彼らの成長に、こちらも感動してしまいました。
班長会も、無事終了。明日はいよいよ、平和祈念公園に向かいます。きっと大きな実りのある一日となることでしょう。