大久野島は晴天です。風の音が聞こえます。島で最後の食事を美味しくいただきました。
地元で社会科の先生をされていた山内先生の講話です。戦争は人を被害者にも加害者にもします。武力では命を守ることができない、と歴史から学びました。自分の目で見て、耳で聴き、考え、自分の意見を持つことの大切さを先生から強く感じました。本物を見抜く力、情報を適切に捉える力、判断する力を養い、平和を生み出す人となってほしいとのメッセージをいただきました。
愛らしいうさぎが生息するこの自然豊かな島全体が、秘密毒ガス工場であったことが信じられません。多くの人が知らない、知ることのない歴史なのかもしれません。
広島で被害の歴史、大久野島で加害の歴史を学び、平和とは戦争のないことではあるが、しかし単に戦争のないことだけでよいのか、平和を生み出し、保つために自分は何ができるか、を考えました。
船に乗って帰ります。美しい自然とそこでの暗い歴史を自分の目で見て、話を聴いて、各自が考え判断しているのでしょう。
帰りの船、バス、電車内では非常に落ち着いており、静かです。平和について自分ができることを考えているようです。
平和とは何かを考え、実際に訪問し、目で見て、聴いて、事実を認識し、判断していることと思います。そこで自分ができること、すべきことを感じているようです。お世話になった皆様方に感謝いたします。今後の工学院中学校2年生の『創造・貢献・挑戦』に期待してください。