2018年8月6日(月)
毎年行われている「八王子市平和展」に「国際平和映像祭」やアメリカの「プロビデンス・フィルム・フェスティバル」でファイナリストになった中学3年の齊木宏共君らが、受賞作品「PEACE」の放映と、そこにかけた「平和への思い」を発表しました。
開始前には、入念に準備をして・・・・。
いよいよ本番。まずは作品を鑑賞していただき、その後に制作にあたっての「平和への思い」「裏話」「苦労話」をプレゼンしました。
「平和」を考える上で、参考にした文献としてヨシタケ・シンスケさんの「りんごかもしれない」を紹介。
「今、僕たちが考えている『平和』は、本当に平和なのか。『平和かもしれない』と勘違いしているのではないか」というように、このプロジェクトが重要な「クリティカル・シンキング」からスタートした、ということをわかりやすく説明していました。
アメリカで公開した時の質問から「アメリカ人からみた、この作品への感想」に戸惑ったという報告もありましたが、「アメリカ兵からもらったガムやチューイング・ガム」の思い出を語っていた方を、作品中で紹介したことで、「今では日本人もそのように、ただ暗い悲惨なもの」として第二次大戦を語るのではなく「そこから見えた当時の復興の兆しにも目を向けてくれているのだね」と、図らずも現地での参加者と打ち解けることができたエピソードなどを報告してくれました。
その後の質疑応答では、彼らの「平和」に対する「思い」をひしひしと受け止めて下さった方々より、温かい励ましや質問が寄せられ、その一言一言に、生徒一人ひとりが真摯に受け止め、応答していたことに感動しました。八王子市の副市長もいらしており、「感銘を受けました」とお褒めの言葉をいただきました。
発表後、今度は都立高校の社会科教諭であり、長年八王子市の歴史、特に「八王子空襲」に関して研究を進めておられる斉藤勉さんによるご講演を聴きました。
斉藤先生は、本校の中学生の発表を聴いて「私たちが進めているような研究が、近年若い人たちに受け入れていただけているようで、大変うれしい。このまま多くの若い方たちが後継者となってくれれば」とおっしゃって下さいました。
最後は八王子駅の南口の会場にて展示をしていたパネルを、「名残惜しく」片付けて終了しました。彼らに向けられた、多くの「先輩方」のご意見は、今後も様々な形で活きていくことでしょう。お疲れさまでした。