11月11日、私はKIRIN SCHOOL CHALENGEに参加しました。
今年は台風等の影響で例年生徒会が行っている足尾銅山の植林がなくなったことを筆頭に、今年、生徒会は環境系の活動を全くできませんでした。その埋め合わせとして、今回KIRIN SCHOOL CHALENGEの参加申し込みに応募したところ当選し、行ってきました。
KIRIN SCHOOL CHALLENGEは、換言すると
「『豊かな地球のめぐみを将来につないでいく」ためにどうすれば良いかを学生で議論し合い作り上げ、私たち中高生が同世代に伝えていく」プロジェクトです。詳しくは下のリンクをご覧ください。
https://www.kirin.co.jp/csv/eco/schoolchallenge/
会場に着いて、こんなファイルをもらいました。
まずは自己紹介から始まりました。班で別れ、1つのレゴブロックを使って自分が好きなものを表現。工学院ではレゴブロックを使う授業や機会が多いので、スムーズに自己紹介を終えることができました。その後も何度かレゴブロックを使ってディスカッションを進めました。
私の班は女子高生3人に私一人という班でしたが、ほかの班の参加者を見てみると大学生や社会人、中には小学生もいました。選ばれた意志ある30人ということもあって、皆さん思考力が高かったです。
次に、KIRINの環境に対する取り組みに関する講義を2本受けました。
最初は「キリンの環境配慮型容器へ取り組み」。
内容は、キリンでは環境問題を解決させるために包装を少なくする努力をしており、それにより商品の機能性も高めているというものでした。
演習として、缶ビール6本の紙のパッケージを紙の状態から組み立てるという作業をしました。これが意外と難しく、苦戦しましたが無事完成させることができました。
上に重ねているのは旧・缶ビール6本の紙パッケージです。新しい方が、幅が短くなっていることがわかります。
このビールのパッケージを見て、缶ビールの底をひっかけるためのフックがあるのがお分かりいただけるでしょうか。こういった細部まで考えられて作られていることに感心しました。
2つ目の講義では、キリンが考える環境問題を解決させるための見通しについて聞きました。
内容は、社会課題と企業・ビジネスと将来・美しい地球の関連付けが大切で、環境問題を解決させるために、消費者なら消費者の役割、企業なら企業の役割、自治体なら自治体の役割があるべきだという話でした。
2つの講義のあとは、昼ご飯。とてもおいしかったです。
午後は、振り返りと題して、今までの講習のアウトプットをしていきました。
その前に、2つ目の講義にもあった、日本のごみの回収の流れを原料、企業、消費者、市町村、そしてリサイクルという段階に分けて考えました。
手始めにグループワーク。その後、キリンの方の所謂「答え合わせ」を聞いて、いろいろと「あれか~!!」と思うものが多くて驚きました。
1つ目の振り返りでは、「なぜヒトは環境問題を頭では理解していてもそれを止められないのか」という問いについて考えました。これが私の作った作品です(手前の、馬が立っているもの)。
私の作品について少し説明すると、これは経年変化を考慮した人間の進化と、人類は過去の時代に戻ることができないということを意味していて、一度文明が新しステージに進んでしまうと、過去の狩猟や農耕などをして人間と環境とのバランスが良かった時代には戻ることができないのが、上の問いの答えではないかという思いを込めました。
班員たちで自分たちの作品を見せ合い、発表しました。発表の際は「なんとなく」作りました、と言わないこと!などのルールがあり、作った作品に意味を見出す思考をしました。
その後、班員の作品を並び替え、共通点などを見つけました。
2つ目のふりかえりから、本題の、こども国連の公式ツイッター用の啓蒙記事を作る作業に入りました。
今までのアクティビティーを振り返り、
・「商品を通じて私たちが世界とつながっていること」
・「持続可能な消費者=未来を変える買い物を始めるためのはじめの一歩はどんなアクションがあると思うか」
この2点に着目して50文字の記事を作るというワークショップをしました。
SNS映えする写真の撮り方のレクチャーもありました。
これが私の班の発表です。午後の紅茶の包装の一生を軸に私たちと世界がつながっていることと、商品購入時の意識とごみの分別を促す投稿の下書きを作りました。
全部の班の発表が終わってから、キリンの方のコメントをもらってからKIRIN SCHOOL CHALENGEが終わりました。
朝9時30分から午後5時まで、ずっとキリン本社で熱中して作業して、気づいたらあたりが暗くなっていたという感じでした。とても楽しかったです。
以下の写真は、私の班の努力の結晶です。
11/18には副会長の仲野君がこのチャレンジに参加します。
文責:古畑翔大(高校生徒会長)