1月26日のプログラミンク講座は、引き続きそれぞれがやりたい課題に向けて取り組みました。
こちらは、新しいコンテストに挑戦する作品を制作中です。コンテストの内容は、micro:bitというマイコンを使ってなんでも良いので何か面白いものを作ろうという、制約のないものです。自由な発想は、楽しい反面逆にとても難しくもあります。
作っているのは、無線のデバイスを用いた新しい入力装置で、今までにない方法でパソコンを操作することを可能にするものです。パソコンのソフトウエアであるProcessingと組み合わせて、細かな動作を設計していました。
こちらは、フライトシュミレーター用の自作のコントローラーを制作。操縦桿は、3Dプリンターを使って出力し、制御にはArduinoというマイコンを利用しています。飛行機をリアルに操縦するためにはプログラミングが必要ですが、そのコードは何度も操作感を確認しながら調整を重ねていました。
操縦桿の内部機構は、下の写真のようになっています。
操縦桿を傾ける、押し込む、引っ張るなどの動作を検知し、画面の中の飛行機を操縦することができます。操縦桿は、スライダーやボリューム、バネや木工を組み合わせることによってスムーズに動くように工夫されています。
たとえば、操縦桿から手を離すと、自動的にセンターポジションに戻ります。
その隣では、別プロジェクトで展開されている、マインクラフトを使ったものづくりで作成した建物を、実際に3Dプリンターを使って出力していました。
マインクラフトで作ったデータを、あえて出力するということは、手にとってみんなが触れる、形になる、記録として残るというということを可能にすることで、とても大きな意味があると感じています。それは図書館のアーカイブ機能とも繋がることであり、図書館にファブスペースを置くことの大きな意味づけでもあります。
こちらは、中学1年生たち。
ひとりはプラレールのパーツ、もうひとりはベイブレードのパーツ、と、それぞれ自分が好きなもの制作を通して、3Dモデルの作図スキルを確実に伸ばしてきています。
一見、既存のものをコピーしているように見えますが、実は製品化されていないものの制作に挑戦しています。自分が興味があるもの、それも、実際には売っていないものを作ることができるのも、3Dプリンターの魅力です。
生徒たちにとって、作品を印刷して完成ではありません。
印刷したものを見ながら、さらにそのクオリティを上げるためにはどうすれば良いかといった、その先を見据えた言葉も生徒たちの中から出てきています。細かいパーツを別に出した方が良いのではないか、あるいは塗装に挑戦したいなど、試行錯誤は続きます。
おまけ。
こちらは、情報のH先生の作品。ご自宅の本棚のスケールモデルだそうです。生徒たちに混じって大奮闘でした。