JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL OF KOGAKUIN UNIVERSITY <OFFICIAL BLOG>

工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

工学院のオンライン①

昨日よりオンラインを開始し、今週はオンラインの環境に慣れるをコンセプトに生徒・教員ともに日々学びを続けています。

今回は各学年・教科の取り組みを発信します。

 

まずはオンラインHRから。

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高校2年生7組 新井先生クラスの朝のHR風景です。担任は生徒の健康状態を確認し、連絡事項や課題の確認を行います。

2年生になればICT教育を1年間経験しているため、初日の夕方のHRではほぼ全員がオンラインに参加することができました。このクラスでは、担任の出席確認の大変さを感じた、ICTの得意な生徒の提案により、出席番号を名前の前につけ、一覧がソートされた状態で出ることが教育用SNSで提案されていたそうです。

どんどんbetterを考えシェアし実践するマインドが素晴らしいですね!

 

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また、担任は「オンライン期間に慣れる期間」を客観的に判断し、時間的な余裕を生徒との面談の時間にしていました。在校生は共感的なサポートを進める重要な時間になりますし、新入生のクラスの中にはグループ面談を行い、実際に会ってコミュニケーションが取れなくとも、ICTを使ってクラスメイトや担任とコミュニケーションをとっています。

学年運営や教科運営については、先生方がMicrosoftのTeamsなどを使って随時話し合いを行っています。

 

続いて学習について、今回は国語、英語、保健の取り組みを紹介します。

まずは高校2年生の国語です。
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教育用SNSで生徒にこの期間でやることを発信しています。

この時期は生徒がやるべきことと向き合い、生活のリズムと学習のバランスを整えていく期間でもあります。記憶、理解の領域でリズムを整えつつ、応用、分析さらには評価、創造の領域へと進むペースは担当の先生方に委ねられています。

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初期はどうしても知識ベースの問題に偏りがちですが、初日である昨日は一方的な取り組みではないということも踏まえ、評論を読み考える問題から始めたていました。知っているか否かではなく、因果関係や比較、置換を必要とする学びになっています。

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生徒の解答一覧です。Formsで回収すると一覧ですべて確認することも、ソートすることもできます。Excelの機能を生かすことが容易です。

担当の臼井先生に尋ねると、今後これをもとにフィードバックや解説をまぜ、深めていくということで、様々なツールと問いを考えているそうです。

単純に答えるということだけでなく、生徒の双方向もうかがえる課題がイメージされています。

 

続いて高校3年生の英語です。

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高3は早い段階からオンラインがスタートしていました。その時点から担当の加藤先生はFormsやQuizletを作成し、生徒に配信をしていました。

今では毎朝10時は英語のテストが浸透し、学年の先生たちも生徒たちの取り組みや結果を見て喜んでいます!

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表に処理をしていますので見にくくなっていますが、一番右の問題は選択ではなく打ち込みになっています。単純な選択だけではなく、求められるものを変えています。

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また、この状況では黒板の前で授業をすることができません。その部分はどの方法でもいい、自分自身で単元を学習し課題に向かうということを求めています。もちろん、自分たちで授業を行い、それをもとに進めていくことがベストです。しかし、このような状況ではbetterを選択するということを生徒たちができるようになってもらう仕掛けこそ必要になります。

学校にいても時間割や課題を示されている以上、自分たちで考え・やってみるというトレーニングが必要になります。それはこの先にまつ受験や就職、働いてからも生きてくるものです。

加藤先生の課題にはそのメッセージも含まれています。

 

最後に保健です。

このような状況になると、「学習」がどうしても主要教科のみになりがちです。しかし、工学院の21世紀型教育は知識・技能の応用だけではありません。PILやPBLといった学習もオンラインで行うことができます。ここまで紹介させていただいた科目も、オンラインへの慣れと学習のバランスを考えながら進んでいきます。

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そんな中、保健はいち早くこの状況を考えながら「答えがそれぞれで違う」課題を提示しています。知識ベースになりがちな状況の中で、大切な部分を補っています。

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こちらはある学年の解答です。途中の段階でもすでに91%の提出がありました。この状況を考え、大切なことは何かを問いかける課題が持つ意味は大きいと思います。家庭科もこの時期にできることを課題に出しているということです。教科が横でつながりをはじめています。

 

生徒の皆さんへ

オンライン2日目。学校での学習と異なり、今までにない疲れも出てくると思います。その日に感じたことを家族と話し、少し違った視点で1日を振り返ってみてください。明日はこうしてみよう、と思ったことはぜひチャレンジしてみてください。