オンラインを開始し、約1か月が経ちました。
生徒のみなさん・先生方にとって、この1か月は簡単な期間ではなかったと思います。
状況は急速に変化し、オンライン学習という言葉では便利でプラスだらけに聞こえるものも、中身がデザインされていなければ学びと呼べるもの、教育というものから外れてしまいます。
そのために、この1か月、内面の学びやケアも心掛け、段階的にてゆっくりとオンライン学習を作り上げてきました。
生徒の皆さんの対応力はとても素晴らしいと思います。
また、急に出校することができなくなり、ツールはICTを通じてのみとなった状況の中、もうやるしかないという思いでツールを学び、日々HRや授業にあたっている人々――
先生方がいてこそ、このオンライン学習が成り立っているということを、ぜひ忘れないでいただきたいと思います。
前置きが長くなってしまいました…
まずはHRから
HRは初期の段階から考えると、画面共有やツールを駆使し様々な活動が生まれています。ほぼすべてのクラスで一方通行型ではなく、教師⇔生徒、生徒⇔生徒の活動が組み込まれています。
また、実際に通学していたら行っていた「日直」をオンライン化し、その日の学びをOneNoteで「日直日誌」として記入しているクラスもあります。
何気ない会話でオンラインにおける見えないマイナスをケアしようとする担任の思いが見えます。また、オンライン上で共有されているため、クラスメイトはコメントすることができます。ここにも対話の種が隠されていました。
続いて中学1年生の英語です。
小学校で英語を学んでいるとはいえ、英語を学ぶ上で大切な、この時期だからこそ生きてくる、Phonicsの学習から。
文字と音の関係は実は構成的な部分が多いです。それを感覚と理屈でどう学んでいくか。とはいえまずは実践に勝るものはありません。自分の耳と口を使うことができる点では、ICTは言語学習に大きな意味を持つと思います。
英語にアドバンテージのあるクラスでは、「すでに活用できる」英語と「いまから学んでいく」ICTを掛け合わせ、本校の掲げるグローバル教育3.0の一歩をすでに踏み出しています。
授業とは異なりますが、本校の図書館・保健室も生徒をサポートするために発信しています。
図書館では、この時期だからこそ、本と向き合うことがICTでどう変わるか、本がない=読書をしないではないということを伝えています。
また、司書教諭自ら役立つ無料学習ツールをまとめたページを作成したり、学びをどこから始めるか、という大事な問いを投げるきっかけを提示しています。
保健室では、生徒にFormsでアンケートを取り、生徒がどんなことを考えているか、どんな悩みを抱えているか、もっと深い部分では何を考えているか をまとめ、ほけんだよりを全校生徒に配信しました。
オンラインという便利な状況の中、気が付かないうちに体は疲れています。そんな自分を見つけられるような対話を自分自身とできることを促す、大切な振り返りです。
残念ながら状況は変わらず、本校も休校期間を5月末までと変更しました。
よってオンライン学習も5/11より次の段階に進みます。そこはまたこちらでお知らせできればと思います。
最後になりますが、5/9(土)にオンライン学校説明会を実施します!
詳細は本校ホームページ(コチラ)にございます。
ぜひお待ちしております!