GPアメリカ班では2日間にわたってStartBase-U18という起業アクティビティを行いました。
1日目(12月15日)
この2日間の流れを確認した後、まずアイスブレークとして行ったのは「ハーフベークド」という即興でアイデアを作り上げてプレゼンを行うタスクです。
白板に書かれた単語を使った名前の会社を設立し、提供する商品と金額をどんどん決定していきます。
3分半という短い時間の中で、如何に自分たちのサービスを値付けして発表できるかが鍵になります。
普段のプレゼンスキルが生かされた発表を行うことが出来ていました。
これからアクティビティを行う上でいいウォーミングアップになったのではないでしょうか。
次にインバウンド(旅行客による利益)に依存していた熱海を地元から盛り上げていくという視点で復活する事に成功した体験記「熱海の軌跡」の執筆者である市来さんにお話をお伺いし、起業についての知識を高めていき、その後の質疑応答では、前述の本においての疑問点から昨今の不況についてまで幅広い質問についてお答え頂きました。
現在の情勢を踏まえ、熱海に行くことは叶いませんでしたが、やはり市来さんの話を通して実際の現場を見たいという声が多くありました。
これまでのタスクを踏まえて、ここから早速起業していきます!
各々自分のアイデアを画用紙に書き…
発表して賛同者を集めていきます。30秒という短い中でどう伝えるかが肝になります。
その後の投票の結果以下の会社が正式に設立されました。
ここからは各会社独立して明日の発表に必要な資料や顧客開発を行っていきます。
初めは話し合いに滞りが見える班もありましたが、初めのアイスブレークの甲斐もあってか役割や目標作成を円滑に行っていきました。
中には実際に自分たちが売り出す機械を製作するところもありました。
その後も共同での作業は続き、あっという間に一日目が終了してしまいました。
会社設立から3時間ほどしか経っていませんが、既にそれぞれ面白いサービスを設計していました。しかし、長時間にわたる話し合いの為か、顔に疲れの色が出ている人も少し見受けられました。
しかしこの時点で着々と起業精神が芽生えてきた班員もいました。
初日のSBU18では、起業に必要な"3つのword"を理解して、会社登記→起業という形となりました。
商品の発想は最初から社会一般向けに売れるモノではなくても、一人がいかに使えるかが重要で、それが一周回って社会一般にも受け入れられていくのだなと思いました。
2日目(12月17日)
試験返却の為に1日空いて実施となった2日目、早速行うのは自分たちのサービスの1分プレゼンです。
質疑応答も行い、サービスについてブラッシュアップする為の情報を集めます。
またその後は、このような分野で活躍されているメンターお二人に同じようにプレゼンし、更に今ある課題を見つけ出したり、質問して解決していったりしていきます。
Zoomを通じてではありますが、より実戦的な意見を頂けました。
残りの時間は発表会に向けて最終調整を進めていきます。
この発表会では「サービスの価値」、「プロトタイプの設定」、「サービス価値の証明」という3観点で審査が行われ、最優秀企業を決定します。昨日集計したアンケートや作成したプロトタイプを分析し、プレゼンにつなげていく必要があり、「スーパーでの買い物を支援する」サービスを展開する班は隣の教室を使って模擬的にお店を作り、顧客である先生の協力の下実験を行っていました。
そして、発表会の時間になりました。各会社、渾身のプレゼンを披露していきます。
そして審査の結果、最優秀に輝いたのは「自動車部の工具を管理する」サービスを展開したPTMA社でプロトタイプの完成度とアイデアの訴求力の高さを評価されていました。以下は、そのリーダーである星野君のコメントです。
二日間のグローバルプロジェクトで私たちが起業した会社について紹介したいと思います。会社名でもあるPTMAはParts and Tools Management Applicationの略でその名の通り部品や道具を管理できるアプリを提供する会社になります。というのも私たちは自動車部に所属しており、普段から多くの部品や道具などを使用するため、それらを整理できるようなシステムが欲しいと思ったからです。私たちが身近なテーマを選んだのは、一日目で講演していただいた市来さんの経験談であった「何かを始めるには、身近なことから」ということを参考にしたからです。私が今回担当したのはプロトタイプの製作で、実際にスマホのカメラを使用して工具の有無を判別するアプリを製作しました。プロトタイプの製作は投資者にビジネスの現実性を示すことができる起業の中でもキーポイントとなる部分です。結果的にその点が認められ最終発表で優秀賞を取ることができました。
以上で二日間にわたる起業体験アクティビティが幕を閉じました。
今回を通して起業に対して前向きな姿勢にアメリカ班全体としてなり、目標であった「今後必要とされる起業とは」により近づくことが出来たのではないかと思います。
今日の情勢の為にアクティビティの内容について紆余曲折ありましたが、このような貴重な体験ができ、良かったと感じています。ここでGPアメリカとしては終わる形にはなりますが、ここで築いたチームワークを生かして、各自、自分の将来を形作ってほしいと切に願います。