インド南東部オリッサ州にあるラウンドスクエア校、SAI International Schoolとのオンライン交流は昨年春より始まり、1周年記念を迎えました。毎週金曜日、オンラインで両校の生徒が集まり、一つのテーマについて議論しています。議論の内容は、インドと日本の生徒が交代で決定します。今回はあなたの番、次は私達の番、というように、交互にテーマを決定し、相手に提案するので、Your Turn Meetingという名前がつきました。
まずは、毎回コロナの状況を報告しています。その後に、テーマについて双方がパワーポイントを共有しながら発表し、最後に意見交換をします。発表から互いの国の状況や考え方を理解した後に、質問から派生して意見交換、議論となります。込み入った話、タブーな話など話題は毎回違いますが、盛り上がるところは共通です。本当に思っていることを話した時に、意見が多方面から跳ね返ってきます。
前回、旅行について考えたセッションについて、生徒の感想をご紹介いたします。
今日は他の人と旅行の話ができて楽しかったです。私たちのプレゼンは、どちらかと言うと旅行に行きたいところを紹介しましたが、インドの発表者たちのように予定を組むこともできたと思うので、また同じようなテーマをやることがあれば、予定などを組んでみたいと思いました。(高1女子)
旅行が好きな上に、相手側のプレゼンテーションが私が一番旅行しに行きたいヨーロッパだったので、とても興味深かったです。皆さんの意見が聞けてよかったです。特に、旅行の一番好きなことと経験はものより大切かの2つの質問についての意見が一番面白かったです。(高1女子)
生徒の感想からわかるように、トピックを提示しても、双方の捉え方が異なり、発表内容が大幅に異なることがあります。毎回新たな発見と学びの連続です。「旅行」についてのセッションでは、冒頭、お互いに旅行でお土産を買う、美味しいものを食べる、といった物質に対する発表をしていましたが、最後には、物よりも経験が大事である、との結論に達しました。具体的なものから派生し、抽象的な思考に生徒たちが話を進めていたことが印象的でした。コロナ収束後に、旅をし、実際に会うことを楽しみにしている強い思いを感じました。