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工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

国際平和映像祭2022 ファイナリストに選ばれました!

国際平和映像祭2022 (United For Peace Film Festival, UFPFF2022)のファイナリストに、高等学校1年生インターナショナルコース、山脇優亜さん監督の映像作品「For the day when all of us would live happily.」が選ばれました。これは、高等学校1年生インターナショナルコースの6名の生徒たちが、マラウイとオンラインで繋いで撮影し、教育と貧困について考えた作品です。

UFPFFは国連が定めた、9月21日の世界平和デーに合わせて開催される、平和をテーマにした国際映像祭です。今年度は、長崎原爆資料館ホールでUFPFF2022が開かれました。47の国から184作品の応募があった中から、最終選考の10作品に選ばれました。

作品を制作した生徒たちからのメッセージです。

私は今年の4月入学し、初めて会った友達と初めての映像制作。右も左も分からず混乱の日々でした。担任の中川先生はなんでも「やってみたらいいんじゃない」というスタンスで、自分達で探り探り作って行きました。

 

私たちが今回作ったテーマは 「What can we do for poor children 貧しい子供たちにできることはなんでしょうか」 でした。以前から貧困問題に興味のあった私はチームメイトとも話し合い、このテーマに決めました。

 

初めに連絡を取ったのは、私の中学生の頃の顧問の先生。彼はJICA海外協力隊の一員として、アフリカ、マラウィ共和国スザにあるスザプライマリースクールでボランティア活動をしていました。 初めはメールのやり取りを重ね、時差のことや環境を考えながらzoomで現地の学校と繋がることができました。

 

「これは思ったより発展していたよね」逆に「このようなことが足りなかったんだ」

 

自分達の知らない世界が見えた気がしました。 私が1番印象に残っているのは、子供たちの強さです。日本の中でも個人差はありますが、ある程度生活環境が安定していて、教育を受けれていない人はごく少数です。しかし、マラウィの子供たちはテストを受けるための料金、日本円で約700円ですら払えていない子供がいます。そのような子供たちは進級出来ずに知らずのうちに留年となっています。 しかし、私たちがリモートで繋いだときのみんなの顔には溢れんばかりの笑顔がありました。

 

取材の中で私たちは彼らに「あなたの将来の夢は何ですか」と質問したら、はっきりとした夢を持って暮らしています。この動画にはありませんが、彼らは私たちに「君たちの夢は」と聞き返してくれました。そのときの私たちの反応は、「あんまりまだないかな」なんでも学べる状況下で目標を持てていないことに凄く自分が惨めに思いました。何ができるか考えてみるだけでもきっと私たちの行動は変わります。彼らを少しでも知ることで、自分に与えられた環境を一歩外から見てみることで、自分に対する気付きもあるかもしれません。

 

私は何か一つ意見をまとめるのではなく、個人個人の意見を尊重しました。やり方は一通りではないですし、個人の意見を発信することは、また新たな視点を生み出すことに繋がります。チームのみんな、支えてくれた先生方、クラスメイト、保護者、会場を作ってくださった事務局の方々、ファイナリストのみなさんに感謝申し上げます。

 

工学院大学附属高等学校1年8組 山脇優亜Yua Yamawaki

監督をした山脇さんは作品についてスピーチをしました

自分の人生において凄く大事な時間になりました。原爆資料館では自分では計り知れない戦争の怖さ、被爆者の方々の苦労を知ることが出来ました。実際にその時の写真を見て心がとても苦しくなったし、戦争は起きるべきでは無い、これ以上戦争をしてほしくないなと心から思いました。

 

ファイナリストの大学生の皆さんとの出会いは自分にとってとても有意義な時間になりました。大学について沢山質問できたり、映像に対する思いを聞くことができて、自分のこれからの未来を考え直す時間になったし、とてもいい出会いだったなと思います。

 

映像祭ではファイナリストの方々の作品のクオリティが半端なく凄くて、ずっと圧倒されていました。カメラ、編集技術、制作費。どれも私達とはかけ離れていて、いい刺激になりました。色々な視点からある問題について考え、それを動画にして伝える。この一連の流れがどれだけ難しいのかを感じることが出来ました。

 

これからまた作品を制作する時間がたくさんあると思います。その時には長崎で学んだことを存分に生かして作品のクオリティを徐々に高めていけたらなと思います

 

918が意味することから平和を訴えるスピーチをしました

映像制作メンバーの一人、劉さんが9月18日が何を意味するかを通して、平和を訴えました。9月18日は満州事変が始まった日です。日中の懸け橋になる思いを伝えました。

UFPFF2022ファイナリストとしての長﨑訪問

 

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