JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL OF KOGAKUIN UNIVERSITY <OFFICIAL BLOG>

工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

文化祭におけるコーヒーカップ作成の記録

文化祭におけるコーヒーカップ作成の記録

 

1)はじめに

 2024年9月に実施された本校の文化祭「夢工祭」にて、2年2組はコーヒーカップを作成するという挑戦を行いました。高入生・文理理系クラスの2組には生物選択者12名、物理選択者27名の計39名が所属し、今回作業の中心人物であった三𠮷君、実行委員の松山君、自動車部の宮田君、金田君、野崎君、美術部の宇治さん、宮寺君、相原君、サイエンス部の菅谷君をはじめ実行するならこのメンバーという生徒たちが集まっていたクラスでした。また、33名が男子のクラスであり当日人力で回し続けることが、2022年に担任だった16人のクラスと比較して可能であるという条件もありました。本校では2018年に物理を専門とされている担任のクラスでジェットコースターを作成して以来、コロナ禍での文化祭縮小を乗り越えて、初の大掛かりな工作物となりました。文化祭で作成後、コーヒーカップを自分たちも作りたいという相談が他校や後輩たちからあり、記録に残そうと思った次第です。

 

2)当日までの流れ

 5月18日のLHRにて多数決によりコーヒーカップと決まってから、行動が始まりました。第一の関門は企画書を通すことで、実行委員の松山君中心に企画書が組まれました。重量と教室内の同じ場所を何周もタイヤが通過するコーヒーカップは床へのダメージを心配され、大学の施設課に問い合わせて確認しました。三𠮷君が作成した図案をもとに、工作用紙で第一弾、その後一辺10㎝の小型模型第二弾を作成し、担当者に見せながら説明をすることで夢物語ではないことを示しました。文化祭で大きなものを作る際は、模型を先に作るとよいと思います。

 次に材料の調達を行いました。大学や高校にベニヤ板がないか聞き、中学棟の倉庫からベニヤ板を数枚もらって図案サイズの箱を1つ作ることを目標としました。その後、幸運にも構造用合板(以下ベニヤ板)を66枚入手し、100円ショップ産のノコギリと丸鋸を使って夏休み期間中に板を切り出す日々を送りました。8月26日に1箱完成しました。1箱完成したことにより、クラス全員が完成のイメージを早期に共有して活動できたと思います。

 2学期になり、クラス全員での作業が本格化しました。合計5箱作成するために、残り4箱分、正方形の壁面12枚と入り口用4枚のデザインと装飾、柱を含めた接触面のヤスリがけ、クラス装飾を分担しながら行い、底面の部品加工やタイヤをつける作業は夏休みから作業しているメンバー中心に行いました。

 三𠮷家に協力をしていただき、パイプなど多くの資材をいただきました。また、板中央に穴をあける際は自動車部の工具や三𠮷家の工具をお借りして開けました。また、夏休みの作業は生物実験室で主に行いました。教室はしばらく技術室のような木材の良い香りがしました。4階でベランダがない間取りだったため、資材を置いておけたと思います。

 文化祭準備日の前日の放課後からは、特に慌ただしくなりました。パイプの切断、初めてのパイプ組み立てなどをできる限り行い、翌日の準備日はベニヤ板を床に敷いて完成させました。床のベニヤ板はズレないように全ての板の裏面に耐震シートを付けました。下校時刻前に何人かの教員を呼んで乗ってもらいテストプレイをしました。

 

3)当日

 回すときは公転を行う4名、自転をサポートする4名の合計8名で担当しました。数回運転したら、部品が緩んでいないか、点検を行いました。三𠮷君は常にクラスにいてくださり中心的にメンテナンスをしてくれました。最終的に、予想していた部位の金属疲労により箱中央のパイプを支えている部品が複数個破損しましたが、あらかじめ用意していた予備の部品に付け替えて2日間の運営を事故・怪我無く終えることができました。当日中にすべて分解して、生物実験室に運び文化祭を終えました。

 

4)最終図案と途中経過

図案は3回改訂し、この形となりました。

作成:三𠮷 使用ツール:CAD

最終図案

9月6日は授業の時間を使用してクラス全員で日中から活動ができた日となりました。文化祭まで残り2週間の土曜日でした。

9月6日 作業内容

 

5)スケジュール記録

スケジュール

 

6)後日

 階段下の倉庫に収納し、以下の関連する運用を行いました。2024年12月のクリスマス説明会箱を2つに縮小してコーヒーカップを組み、小学生に対して運用しました。2025年7月夏休み自由研究教室にて箱を2つ使用しました。2025年9月夢工祭にて2年4組のクラスで一部資材を使用しました。2025年12月クリスマスフェスにて2つに縮小してコーヒーカップを組み、小学生に対して運用しました。クリスマスでの運用に関してはサイエンス部物理班長川田君を中心に作業を行いました。

 

7)東海大菅生高校

 2組のKさんの友人である高校2年生が夢工祭に来た際に自身のクラスでもコーヒーカップを作りたいと相談を受けました。9月22日に夢工祭に来て、24日に買い出し、26日に組み立てを開始して完成させ、28日・29日の菅生祭で運営し、トラブルなく大盛況で終えたと連絡をもらいました。

 

8)写真・記録

 ※菅生祭の写真は作成者に提供していただきました。使用許可済。転載無いようによろしくお願いします。

 

9)さいごに

 実施したのが高2であり、個々の能力やそれぞれの部活の中心的人物がいたからこそ部活の出し物など忙しい中で両立して、生物教員が担当するクラスでありながら、生徒たちの力で設計から計算・組み立てまで可能になったのだと感じました。この39人のメンバーでよかったと思うとともに、彼らの成長を間近で見られたことが何よりも楽しかったです。コーヒーカップの挑戦を許可してくださった学校、アドバイスをくださった物理の先生、助けてくださった保護者、乗りに来てくださった人々に感謝します。2年2組の記録がコーヒーカップ作成に挑戦しようとしている高校生の背中をおせれば幸いです。(担任)