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工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

【高1キャリアプロジェクト】 JICAへの会社訪問

 12月15日、17日の二日間にわたり、市ヶ谷にある「JICA地球ひろば」を訪問させていただきました。世界の現状を肌で感じ、私たちの生活とのつながりを考える充実した一日となりました。

 15日は、JICAの「環境教育」隊員としてバングラデシュで活動された講師の方のお話を伺いました。

 前半は現地の暮らしについてです。街中に響くアザーンや凄まじい交通渋滞の様子、また実際に現地で使われていた紙幣も見せていただきました。親日国であることや、初対面で給料を聞くほど人との距離が近い国民性も知ることができました。

 後半は、具体的な活動について伺いました。ごみの埋め立て地の凄まじい現状に加え、街の掃除を担う女性たちへの関わり方が印象的でした。低賃金で顧みられなかった彼女たちに毎日声をかけ、その仕事の大切さを周囲に紹介し続けることで、働く環境や人々の意識を変えようと取り組まれたそうです。

 バングラデシュで作られた安い洋服が買える裏には、こうした環境や労働の問題が深く関わっています。現地のゴミ問題を考えることは、そこで働く人の境遇を考えることでもある。講師の方の実体験を通して、世界の現実を自分事として捉える貴重な機会となりました。

 17日は、JICAの「環境教育」隊員としてブータンで活動された講師の方のお話を伺いました。 

 映像を通して発展途上国のリアルな姿を捉えた後、JICAが行っている「お金を送る」「お金を貸す」、そして何より大切な「技術を伝える」という活動について学びました。「ただ助けるだけでなく、自立を支える」という国際協力の本質に、生徒たちも真剣な表情で聞き入っていました。

 また、見学期間中の12月17日は、偶然にもブータン王国のナショナルデー(建国記念日)でした。この特別な日に、ブータンの文化についても詳しくお話を伺うことができました。唐辛子を野菜として食べるというエピソードや、ガイドさんが実際に経験した「言葉の壁」、現地の人との「熱量の差」といった苦労話は、教科書だけでは学べない生きた教材となりました。

 最後に訪れた体験コーナーでは、展示品に実際に触れることで学びがさらに深まりました。水瓶の重さに「こんなに大変なの?」と驚きながら水汲みの苦労を体験したり、世界の民族衣装や道具を手に取って文化の違いを五感で感じたりと、生徒たちは楽しみながらも「自分たちにできることは何か」を真剣に探っている様子でした。

 

 今回の見学を通して、世界の問題を「遠い国の出来事」ではなく「自分たちの未来に関わること」として捉え直すことができたのではないでしょうか。ガイドさんの「相手に寄り添う」という言葉を胸に、これからの学習や学校生活に活かしていってほしいと思います。