ところどころ小雨が降るときもありましたが(ほんの数分)、天気にも恵まれ楽しく観光することができました。
今回は生徒たちによるレポートでそれぞれの場所をご紹介します。(生徒が調べたり、現地ガイドさんの案内をもとにしたりして書いたのもですが、もしかしたら記載内容に一部誤りがあるかもしれません。その際はご容赦ください。)
①タイベシマーケット (reported by Seiya)
タイベシマーケットは年中無休朝7時から夜の8時まで開いている東ティモールの中で一番大きな市場です。そこではスマートフォンやバイク、衣類、野菜、果物、日用品まであらゆるものが売っています。スマートフォンや衣類、日用品はインドネシア製、バイクはインドネシア製とシンガポール製で野菜と果物以外は輸入に頼っています。野菜と果物のエリアには豆腐やペンペン、豆類がありました。
ペンペンとは納豆に近く、油で炒めトマトに混ぜるとおいしいらしいです。豆類はカップで量り、一杯50センタボ(東ティモール独自の硬貨で50セントと同じ)で売られていました。奥には嗅ぎタバコがありました。匂いを嗅ぐほかに噛みタバコとして歯の間に挟み味わう方法もあります。
ティモールの台所と呼ばれ、古くから親しまれてきた市場で現地独特の果物や香辛料、日本では見ることのできない食材を身近に見て、現地の生活を想像することができました。
「所変われば品変わる」と言うように、それを実感できた場所でした。
②タイスマーケット (reported by Akiko)
まず、タイスとは何かをお話していく。タイスとは東ティモールの伝統的な工芸織物のことである。主に来客を迎える時に歓迎や尊敬の意を示すために、来客者たちの首に掛けてプレゼントとして差し上げる。そして、現地の方々が特別な時に着る伝統的衣装でもある。タイスは女性が手織りで織っていて、昔は木綿糸を原料として作っていたが、重さが重いという理由で現在は化学繊維を使って作っている。絵柄は男性用と女性用で分かれていて、地域によって特徴的な絵柄もある。大きさはネクタイを太くしたような細さから畳一畳分の大きさまでがある。
マーケットは思っていたより広くて、タイスを使った鞄やリュックサック、財布、ネックレス、ヘアバンドが売られていた。そして、実際に作っているところも見ることができた。生徒の中には実際に体験してみた女子がいた。男子の中にも体験してみたい生徒もいたが、機織り機は現地の方々にとって女性のみが扱えるものであり、男性に扱えさせることは禁じられている。
生徒たちはタイスマーケットで気に入ったものを購入することができて、日本に帰ってお土産として親しい人あげることを楽しみにしている。
③ランチ
Great Wallというレストランでカレーをいただきました。
④クリストレイ (reported by Erika)
世界で2番目に大きいキリスト像で高さは27m、統治20周年を記念にインドネシア人が建てたものです。頂上に行くまでは階段を使い、階段は約500段で登るのに大体15分くらいかかります。
高さ27mの意味はクリストレイが作られた時東ティモールはインドネシアの占領下におかれており、当時27カ所の占領地があり、「東ティモールもその中の一つだぞ」という意味を込めて作られたそうです。
高さには深い意味があり、私は東ティモールの悲しい過去を知りました。⑤サンタクルス墓地 (reported by Nanako)
サンタクルス墓地に行きました。ここは1976年にインドネシアの統治下にあった後の東ティモールの若者が独立を訴えたことに対してインドネシアの秘密警察がその若者を射殺し、その2週間後にモタエル教会で葬儀をしたあとにその葬儀に参加した独立派の大勢の人達により大規模デモが起き、このサンタクルス墓地に到着しました。そこでその人達が独立を訴えたところ、インドネシア軍がこの広場を取り囲み、無差別にその人達を虐殺しました。そこが後に墓地となり、今でも地元の人に重んじられています。実際に行ってみて、結構大きな墓地に、お墓がびっしり並んでいて、色も形も大きさも、色んな物がありました。今日は日曜日だったので、真ん中の建物の中でお祈りが行われていました。この広場の中で世界最悪とも言われる虐殺が行われたことが信じられず、とても印象に残りました。そして、7という数字は戦いを連想させる数字で、東ティモールの人々は好まないそうです。その理由はよくわかっていません。
⑥教会 (reported by Eisuke)
大聖堂は、ステンドグラスと音響システムが有名で2000人の人が入る大きさの建物です。1988年に建てられた時は、東南アジア最大の教会だったそうです。自分が驚いたことは、四コマ漫画みたいの絵があったです。
モタエル教会はミサ中のため中に入ることはできませんでした。が、教会の目の前にはセバ、サンタクルスの虐殺を忘れないようにするために作った像がありました。自分が驚いたことは、リアル過ぎたことです。
⑧夕食
ARUというレストランで、チキンカツバーガー(と言ってもバンズではなく食パンでした。)
夕食後は男子の部屋で「ステーキパーティ」。男子の部屋はアパートメントタイプになっているので、キッチンが使えます。1階にあるスーパーで買い物をし、みんなで肉を焼いて楽しみました。フルーツやパフェの差し入れもあり、集まったみんなで盛り上がりました。
ディリでの生活も残り2日となりました。明日はパルシックというNGO団体を訪問します。