4日目は曇り空の中、水俣病考証館の見学からスタートしました。
水俣病考証館は当時の人々の生活の様子をより詳しく紹介している私設の施設です。
その後は、胎児性水俣病の坂本しのぶさん(65歳)による最後(3回目)の講演会でした。
坂本しのぶさんは胎児性水俣病患者の代表として幼少期からずっとカメラの被写体となってきた方で、事前学習のビデオでも何度も登場されています。
日頃からお世話されている谷さんのサポートと司会者の方の進行で、幼少期からこれまでの印象深い出来事を語っていただきました。
最後には、水俣に来たことを忘れないでほしい、色々なことを自分事として考えられるようになってほしい、という心に残るメッセージをいただきました。
(しのぶさんの登壇時には車椅子の上げ下げのために何人かの手助けを借りました)
道の駅みなまたで買い物をし、福田農場(高台にあり天草諸島が見渡せました)で昼食をとりました。
昼食後は、鹿児島県伊佐市の曽木(そぎ)の滝公園へ向いました。
曽木の滝は東洋のナイアガラと呼ばれる名瀑です。
明治時代に曽木の滝に水力発電所が設立され余剰電力が生じたことで(送電も行うことかできた)、チッソ水俣工場が誕生しました。
令和3年7月10日(土)の豪雨の影響で、曽木第2水力発電所遺構の一部は倒壊しましたが、現在国の主導のもと修復に向けて動き出しているそうです。
思った以上に体感温度が低い中、バスは鹿児島市内へ入り西郷隆盛銅像を経由してからの夕食となりました。
そして最後のホテルへチェックイン。