【トリアド工房】
「トリアド工房」は、文化財のレプリカやジオラマ、模型の製作をしている会社です。はじめに3階の事務所で、社長の阿部さんご本人から、会社の概要や取り扱っている事業について詳しく説明を受けました。とても印象的だった説明は、重要文化財の型取りの方法が3Dという最新技術によって容易になったことです。昔は文化財に薄い箔を貼って樹脂を流し込んで型取りをしていたので、文化財そのものを傷つけてしまう恐れのある、とても繊細な方法を使っていましたが、技術の進歩により3Dで撮影して解析することで、そのもの自体を触らずに複製できるようになったそうです。
ここからは、生徒たちのレポートです。
概要を聞いた後、まず文化財の型取りを見ました。樹脂を流して型取れているか確認してから色を付けてレプリカを製作していました。このやり方は企業秘密だそうですが、そのもの自体は実際に少し触らせていただきました。
その他、いろいろ作成したものを見せてもらったり、作業風景や、実際に最新の機械を動かして見せてもらったりもしました。
ダイソーなどでもミニチュア品を売っていて、再現度が高いことから参考にしているものもあるそうです。そういったものも、こちらに保管されていました。
その後ろにある人形は、ジオラマ用に作られていて、どんな人でもパッと見てわかるように作成されている。細かい部分をこだわるだけがジオラマ制作に必要なわけではなく、こうやってみんなにわかりやすいように作る工夫もされていました。
ジオラマの木に専用の粉をふりかけて雰囲気を作っているところ。色を調合することで、どんな色でも出せるそうです。
木にもいろいろな種類があって、一目でわかるようにサンプルを板の上につけて保管していました。
美術やジオラマ模型などに興味のある生徒たちが今回、トリアド工房さんに伺いました。最新の技術を前に、説明を受けているときからドキドキわくわくしている雰囲気が伝わってきました。
トリアド工房の皆様、お忙しい中丁寧にいろいろなものを見せていただき、ありがとうございました。
【Blue Planet】
ブループラネットは、南大沢にあるプログラミング教室です。工学院大学附属中学校の卒業生である塚田さんにご協力いただき、今回は4人の生徒がお邪魔しました。お話を聞いたところによると、何人か工学院生もこちらの教室に通っていて、お世話になっているそうです。
まずはBlue Planetの概要を聞き、生徒たちからのインタビューをさせてもらいました。
次に、この教室ではじめに行う、ロボット作りを体験しました。
まずはヒントなし。それぞれが説明書を読みながら、黙々とロボットを作る生徒たち。説明書があれば簡単!と思いきや、なかなか苦戦していました…。
少し違うだけで、動くはずのロボットが動かない?!塚田さんから少しずつヒントをもらい、ようやく完成!でもそれだけではありませんでした。ここからが応用編。このロボットを自分なりにアレンジして、それを動かしてみよう!すると、またまた思ったようにロボットが動かない…。試行錯誤を繰り返しながら、ひとりひとり違うクリエイティブな作品ができました。
その後、小学生の実際のプログラミング教室を見学しました。自分より若い、小学生が黙々とロボットを作る様子を見て、自分たちも、プログラミング教室に通って、プログラミングを学んでみたい!と思ったようです。
ここまではロボット作りでしたが、最後に、ゲームとそのプログラミングのコードを見せてもらいました。今回は簡単なゲームでしたが、自分たちのやっているゲームは、こうやってプログラムされていて、ゲームを作るとはこういうことなのだ、というのが少し理解できたようでした。
もともと、比較的プログラミングやロボット作りに興味のある生徒が今回伺いましたが、その興味がもっと強くなったようです。今回はご協力いただき、本当にありがとうございました。