中学2年生は京都プロジェクトツアーに向け、京都の建築物の素材と構造について学びました。
7月に続き建築学部とのコラボ企画、第2回は、工学院大学八王子キャンパスで
建築学科建築生産分野 田村教授から「建築物をつくる素材」、
建築学科建築構造分野 河合教授から「建築物を支える構造(骨組み)
について講義していただきました。講義後は、大学生にもサポートしていただき、研究に使用されている実験室も見学しました。
田村教授から「教室の天井の模様の名前知っているかな」と質問され、考えたこともなかったことに、生徒たちは思わず天井を見上げます。
天井の素材にはサンゴが含まれ、音を吸収する役割があるとお話ししていただきました。またサンゴは城などの壁にも含まれ、防火対策の役割があるといいます。
実験室も見学させていただき、藁なども含まれる壁の断面を見たり、実際に触ったりなど、建築素材には役割があることを教えていただきました。
河合教授からは、昔のお寺が倒れない工夫をお話ししてくださいました。太い柱、壁、筋かい、貫など、現代の木造の建物でも耐震構造の基礎となっていることを教えていただきました。清水寺の構造についてもお話ししていただき、生徒からは、京都で清水寺の柱の組み方を見たいという感想もでてきました。
以下、生徒の感想から抜粋です。
・樹齢の数え方やどのような環境にあったときに腐りやすいのかということまで教えてもらいました。
・壁の素材はサンゴを使ったり、知らないことがいっぱいありました。
・素材を実際に触ったり、重さを感じたりと貴重な体験もできた。
・建物を支えるために昔から高度な技術を持っていた日本に圧倒されました。
・地震を再現した機械を使ってどれだけの耐久性があるのかを調べていることが知れた。
・ゲームで見るようなゴツくて高い建物だったので、ワクワクしました。できることなら階段上って、上から見下ろしたかったです
・銀閣寺を見たいと思いました。屋根の素材部分がどれだけ朽ちているかを見てみたいと思いました。
・清水寺を見たいと思いました。構造や柱の骨組みを詳しく見てみたいと思いました。
生徒たちは、大学の先生方の講義から、現代に伝わる先人の高度な技術を学びながら、京都へ向け建築の知識を深めています。