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工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

バングラデシュ DiG Day3

バングラデシュの闇と光」をテーマに本日はダッカ大学とストリートチルドレンのシェルターホームを訪問しました。

生徒のからの報告です。

Day3は、Day2のリフレクションから始まりました。Day2ではバングラデシュと日本との違いを意識しながら様々な場所へ行きましたが、今日はバングラデシュと日本との共通点を探りました。

朝、バスに乗っていた時、バスの運転手の義理のお父さんが亡くなったという電話が突然きました。バングラデシュではそのような心臓発作などによる突然死が多いそうです。毎日親戚などが突然死するかもという恐怖で生きてるのかと朝のバスで思いました。

ダッカ大学では、実際大学生の話を聞き隙間時間に何するのかと質問した結果「勉強」と答えてました。その大学生は、仕事に就くためにはそれくらい勉強オタクにならないといけないと言っていました。やりたいことに向けてすごく熱心に取り組んでいると聞いてとても感動しました。このようなところが日本に似ていると思いました。

午後は、ストリートチルドレンの保護施設に行きました。彼らと話をして感じたことは、自分の考えや気持ちをはっきり表現していて、自分を強く持っていることです。言葉の通じない子供たちとも全力で遊び、楽しむことができました。人は「言語の壁」と言う言葉をよく使いますが、そんな壁は全く存在しません。言葉ではできないコミュニケーションを取る経験となりました。

その後、みんなで船に乗りました。バングラデシュでは、降水量が多く、梅雨の時期になると降水量が一万ミリを超えるそうです。東京では普段の生活で船が必要となる生活は想像できず、考えたことがなかったのでとても驚きました。

最後に夜、JICAの所長さんと渡辺さんの奥さんとたくさん話す機会がありました。JICAについて去年気になって色々調べましたが、今日詳しく話が聞けて本当によかったです。なぜなら、JICAでの取り組みについて、Webサイトで見てもわからない話を伺うことができたからです。私はこの貴重な体験を通して自信がつき、バングラデシュが好きになりました。最初はホームシックになると思いましたが、今ではずっとバングラデシュに残りたいぐらいです。

ストリートチルドレンのシェルターホームでは、生徒たちは全力で遊んでいました。「とんとんとんとん ひげ爺さん」を子どもたちと一緒にしたり、おんぶしたり、抱っこしたり、生徒たちの優しさで溢れる時間でした。

別の生徒の報告です。

今日はとても疲れた1日でもあり、経験が多かった日でもありました。一日の最初は、お買い物となりました。それは急遽決まった事でもあります。なぜなら、バスの運転手さんのお父さんが亡くなってしまったからです。このように、バングラデシュでは、親戚が急に亡くなることが多く、寿命率も短いのが事実だと知りました。私は、家族が死ぬ心配なんて日常でしていませんが、バングラデシュの方々は日頃からその可能性があります。自分の身を守るのでも精一杯なのに、他人の命だって考えないとなりません。そんな恐怖と共に暮らす生活の中でも、楽しみ、私達には笑顔で振舞ってくれます。私はここに来ることができて幸せです。そして、いずれバングラデシュはもっと日本人が多く住むよい町になると考えました。

その後に行ったのが、ストリートチルドレン達が日中過ごす、学童のような場所です。私たちが出来る精一杯で、笑顔にさせることができたと思います。とても活力があり、好奇心旺盛の子供達が私達に惚れ込むように集まってきてくれて、嬉しかったです。バングラデシュの方々は温かく親しみ深いです。

夜の会食では、私は今まで欠けていた積極性を意識し、バングラデシュJICAの所長さんの近くに座り、たくさん対話をしました。その中で自分がどれだけいい体験をしてるのかを聞き、自信がつきました。バングラデシュに在住する日本人の皆さんのエネルギッシュさを知れた日でした。

JICA市口所長、アニメーション制作と音楽活動をされている水谷様、渡辺様、ダッカ大学の学生の皆さん、貴重なお話をありがとうございました。