JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL OF KOGAKUIN UNIVERSITY <OFFICIAL BLOG>

工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

Providence Children’s Film Festival Youth Filmmaker Showcase

いよいよ作品が上映される日です。ロードアイランドスクールオブデザインの講堂に向かいます。

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スピーチをするため、朝から緊張しています。

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既に会場前は、作品を見ようとする人で混雑していました。

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主催者との最終打ち合わせをしています。

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楽器と歌の演奏後、映画祭最終イベントが始まります。本校生徒の作品、“PEACE”が上映されます。第二次世界大戦中の八王子についてのドキュメンタリーです。

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 インタビューを受けています。

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映像の製作者たちです。17歳までの若者の作品です。ゲイ、ムスリム、児童労働などのドキュメンタリー、実写映像、ストップモーションアニメーション、ペーパーカットアニメーション等様々なジャンルの作品が上映されました。

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本校生徒作品上映後の平和を望むスピーチでは、会場から拍手が起こりました。

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向かって右手側の制作者に、左手側のRISD美術館と芸術サポーターが次々と質問をします。制作過程での苦労、伝えたいこと、配慮したこと、楽しかったこと、作品に込めた願い、入賞の知らせが来た時の気持ち、将来についてなど、マイクが何度も回って来ました。 

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本校生徒の制作過程での苦労は、音声です。実は本日、英語が母国語である現地の子供たちに比べて、英語が第2外国語である本校中学2年生のスピーチや応答は辿々しいものでした。しかし、母国語の日本語であってもナレーションを100回以上やり直したとの告白をし、会場は笑いに包まれました。

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加害国アメリカに対しての思い、日本人の戦争体験者が米兵からお菓子をもらったことに感謝し微笑んでいる映像から伝えたいこと、かつての敵国に映像を出すことに対する考えなど、率直な質問が会場から次々と出ました。会場からの質問は止むことがなく、会終了後もメッセージを伝えたい人が集まりました。生徒たちは、ピーター監督のPaper Lanternsを鑑賞し、プロジェクトツアーで広島と大久野島を訪問し、多面的に戦争を認識した学びを思い出しました。人は皆平等であり、平和への思いは変わらないことを伝えました。映像を見た人が、過去の辛い記憶を呼び起こし、悲しくなったり不快な思いをしないよう配慮して構成したことも伝えました。この優しい気持ちがあったからこそ、アメリカの映像祭で”PEACE“が受け入れられたのでしょう。生徒たちが工学院で学び、成し得たことは世界に通用し、人々の関心を惹きました。

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帰り道、既に次の構想を練っていました。映像祭に際して今回渡米し、異なる立場の人の意見を直接聞くことができました。多様性を発見し、より広い視野を持って考えるべきことに気付きました。しかし今、もやもやした思いがあります。新たな調査を始め、事実を確認し、平和に繋がる思いを映像で明らかにします。

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数々の楽しい作品に出会いました。今回の映像祭で出会った印象深い作品に触発され、次回作品は実写映画にしようかという声も聞こえてきました。構成と編集方法の腕が上がった今となっては、以前の作品が恥ずかしいとのことです。再編への思いが高まっています。映像祭に参加させてくださったことを心より感謝しております。