こんにちは、広報室です。
9月6日、学校説明会と同時開催で小学生対象の「体験学習・部活動体験」を行いました。今回の体験は、全8メニュー。好奇心と笑顔であふれた一日、会場8か所を巡って一部を少しずつレポートします。
■ 「かっこいい!!自動車部」(自動車部)
エコランカーやソーラーカーの仕組みに目を輝かせる体験生。隣接する大学の工作室にも見学して、講座も終盤。「最後に質問は?」と尋ねられると、たくさんの体験生の手が挙がり、「自動車の材料はどこで買うのですか?」「さっき走らせた車は雑音がしていましたが大丈夫ですか?」など、興味深々。「電気自動車のモーターを見せて!」という要望に応えて自動車部員が急遽、電気モーターを回す一幕も。小さなエンジニアさんたちが全身で「ものづくり」に夢中になる姿が嬉しいです。


■ 「サッカー部にトライ!」(サッカー部)
キラキラと緑に輝く人工芝のグラウンドを覗くと、…あらあら?…小学生はどこ?
中学生と変わらぬ機敏な動きでサッカーに夢中になっているのが今日の体験生たちでした。小学生が体験をする傍で、中学3年生のサッカー部員がこっそり「僕、また“都選” 通りました!」(サッカー東京都中体連選抜選出)と教えてくれました。
小学生の皆さま、次の体験の機会にはぜひ!


■ 「色の実験」(理科)
「黒って本当に黒?」と先生が問いかけると、体験生は最初、“どういうこと?”とキョトン顔。しばらくして再び会場をのぞくと、机の上には色とりどりの短冊がきれいに並び、先生と楽しそうに会話する体験生の姿がありました。色を調べる際に、水性ペンの色をサンプルとしてマーキングするところはなるほど“化学の実験”。単なる遊びではなく、科学の手順を踏む体験に体験生の表情はぐっと真剣さを増していました。


■ 「茶道のお点前をしてみよう!」(茶道部)
立礼式の茶道具を使って男子部員がお点前を披露しているところに入室。体験生はお茶碗を清めるための「袱紗」や「茶巾」を手に取り、用途の違いを教えて頂きながら、その扱い方にトライ。水が滴る茶巾を神妙な表情で折りたたむ姿は、大人顔負けの落ち着きが。体験生が抹茶と和菓子をいただく場面には立ち会えませんでしたが、作法の合間に見せる照れた笑みの中に、特別な時間を楽しむ気持ちが伝わってきます。


■ 「ジョニー校長の情報科学教室 partⅡ」(情報)
今回の会場はなんと校長室。校長室にある巨大なテーブルの上に並ぶ数々のボードゲーム(校長先生は日頃から生徒とゲームをしています)を隅に寄せて授業が始まりました。課題にパズル感覚で挑む体験生が、ものすごい速さで回答を導き出すと、「すごいな!あってるよ、早いね!!」と校長先生が大絶賛。ところがなんと回答が既に書かれているプリントだったのです。ユーモラスな校長先生らしいやりとりに、会場は一気に和みムードに。


■ 「マイクラでアドオンを作ってみよう!」(デジタルクリエイター育成部)
自分の手でマイクラの世界を“改造”する体験。今回は、マインクラフトに最初からある「剣」ではなく、アドオンを使って「オリジナルの剣」をつくる挑戦です。体験生が生徒スタッフにサポートされながらコードを入力すると、画面に自分だけの剣が現れていきます。形や色など体験生ごとに趣の違う剣がそれぞれのPCに大きく映し出されていました。作られたものを楽しむだけでなく、自分で仕組みを作り出す喜びはいかがでしたでしょうか!


■ 「解剖チャレンジ!」(サイエンス部 生物班)
ニボシを解剖し、頭や内臓などを部位ごとに取り出してセロテープに貼りつけていきます。机の上に整然と並んでいく小さなパーツは、まるで研究ノートのよう。とりわけ印象的だったのは、乾燥して硬くなった骨の奥から小さな耳石(じせき)が取り出された瞬間。数ミリの小さな器官を見つけた体験生は、嬉しそうに「見て!見て!」と声を上げていました。小さな魚から生命の仕組みを探る時間。会場は真剣な眼差しにあふれていました。


■ 「ペットボトルキャップジオラマを作ろう!!」(旅行鐡道部)
体験生が手にしたのは、わずか数センチのペットボトルキャップ。その上に牛や羊の小さな模型をのせると、あっという間に牧場の風景が広がります。鉄道研究部の先輩にアドバイスを受けながら、家や木を配置する手元は真剣そのもの。部員によれば、人型のフィギュアよりも動物の模型の方が高価なのだとか。「キャップを目の高さに持ち上げると立体的でホンモノみたい!」と、小さな世界に没頭し、作品にカメラを向けると本当に嬉しそうな笑顔を見せてくれました。


体験の時間、校内は終始にぎやかであたたかな空気に包まれていました。小学生の皆さまが新しい世界と出会い、次の一歩を踏み出すきっかけとなることを願い、これからも工学院は「学びの入口」としてさまざまな体験を準備していきます。
受験生、保護者の皆さま、本日はご来校ありがとうございました。
またお会いいたしましょう。(広報室)