11月18日(水)に新宿キャンパスで開催された、「新宿アトリウムデジタルアートコンペティション 第2段階公開審査」において、高2の星野圭祐君が、審査員特別賞を受賞しました。
公開審査当日、開始から3時間以上前に集合した星野君は、まず機材のセットから始めました。作品はキネティックウォールやプロジェクションマッピング、サラウンドの音響を同時にコントロールする必要があります。本番もきちんと動作させるために、入念なチェックを行なっていました。また、新型コロナ禍の今回の公開審査は、YouTubeライブで同時配信されることが決定していました。
本番を前に入念なリハーサルが行われます。
さぁ、まもなく公開審査がスタートします。
星野君のプレゼンは5組中の最後。まずは、大学生の先輩方の作品を見守ります。さすが大学生、それぞれ工夫された作品です。同じ場所、同じ技術を使った作品たちですが、アイデア次第でまったく違った表情を覗かせます。
構内に備え付けられた巨大なプリジェクターやスピーカーが、会場を盛り上げていきます。
出番を待つ星野君。4番目のプレゼンが始まったところで、舞台の袖に移動します。
さぁ、いよいよプレゼンの開始です。持ち時間は10分間。星野君の紹介が行われてる傍で、プレゼンの準備をします。
星野君の作品名は、「コーガくんの時計工場」です。星野君は、自己紹介から始まり、なぜこの作品を作ったか、そのコンセプトや制作過程、使用ツールなどを紹介していきます。始終落ち着いたプレゼンは、さすがです。真ん中のキネティックウォールの特性を活かしたプレゼン資料はわかりやすく見た目も綺麗です。
一通りの説明が終わると、実際に作品を動かしていきます。暖かい緑の中でコーガ君が作りだす時計工場では、時間とともに上から下へと、そして右から左へと数字が動いていきます。
「アートコンペティション」のタイトルの通り、見事に先端の技術とアートを融合させて見せてくれました。コーガくんがせっせと時刻の数字を作り出し、時計へと途切れなく送り出す様子は、連綿と続く時の流れを感じさせます。
プレゼン終了後、審査員の方から講評をいただきました。
“僕らの世代は携帯電話がなかったので、待ち合わせといえば時計の前だった。なぜ時計を選んだのか?”(審査員の先生より)
“時計は単に時間が分かるだけではなく、目印にもなる。例えばビッグベンなど、大きなランドマークとして機能している。”(星野君)
5組すべての発表が終わり、審査が始まりました。審査を待つ間、来賓の方々からの講評をいただいたり、それぞれ終わった後の感想など、インタビューが行われたりしました。
平方校長先生からも、講評をいただきました。
さらに、審査が長引く中、今までのダイジェスト映像が会場に流れました。星野君は大学生に混じり、何度となく新宿キャンパスにも足を運んだりしながら、作品を作り上げてきました。
審査の結果、星野君は審査委員特別賞を受賞しました。最優秀賞は逃したものの、大学生の中でのたった1人の高校生の挑戦、特別賞受賞は本当に立派です!
星野君のデザイン力やプレゼン力、そして作品を作り出した技術力が高く評価された結果でしょう。
星野君、本当におめでとう!
そして最後に、改めてこのコンペティションに挑戦してくれた、中学・高校生の14組のメンバーの健闘を讃えたいと思います。まずは、挑戦することから始まります。
:追記 星野君からコメントが届きました。
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