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工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

【中1】八王子プロジェクト①  フィールドワーク「星製作所 やましたグリーン スーパーALPS本社」

【星製作所】

星製作所は八王子美山工業団地にある板金に特化された製作所です。今回の行動範囲では最も遠かったのでしっかりと集合できるか少し不安もありましたが、みんなしっかりと予定通りに集合できました。さっそく社長の星様より、ご挨拶いただき、星製作所についてご説明いただきました。

①板金加工の世界でも、アナログからデジタル化が進み、星製作所では、そこにも対応し、設計からすべて加工まで機器を導入し対応していること、

②デジタル化によって1つ1つをカスタマイズ化が可能となり、幅広いニーズにも対応できるということをうかがいました。

またその後には実際に設計担当の方からお話をいただく機会を得て、「設計には終わりがない」こと、「どこまでで区切るかが重要」ということをうかがいました。

設計だけでも2ヶ月かかるものもあり、またそれでも駄目だと思ったらさらにブラッシュアップするというところでのエンジニアの気概を実際に聴かせていただきました。

デジタル化のなかでも、やはり高度な作業にはエンジニアの思いが最重要であるということを実感しました。生徒の中には自動車部に所属し板金加工が得意な生徒もいて、話が大きく盛り上がりました。すごく楽しそうでした。新出ワードはFusion360という用語で大盛りあがりです。世界史の教員の私にはconfusion365と聞こえていましたが、それは私の日常生活でした・・・。楽しそうに会話が続くのを聴きつつ、残念ながら私は次の巡回先があるので、工場見学までは拝見できず、次のやましたグリーンにうかがいました。

【やましたグリーン】

私が到着した11:20頃、車から様子を見ると高いところで生徒たちが実際にさるすべり(樹木名)の剪定作業をしている様子が目に飛び込んできました。私もそこに加わり、私も選定させていただきました。その際やました様から、剪定にあたって重要なことをレクチャーしていただきました。生徒たちもただ切っていたわけではなく、同じように「剪定とは何か?」を教えてもらっていたのだとその時気が付きました。剪定にあたって大事なことは

 ① 自然にとって不自然となるもの(垂直であるものや、逆方向に伸びているもの)を切り落とす

 ② 上にいながら下から観たときにどのように見えるかをイメージして切り落とす

 ③ 日本の「美」というものを自分なりに理解した上で切り落とす

 ということでした。特に③について生徒はどのように感じたでしょうか。デジタルの世界にいると対称性(シンメトリー)が重要とされがちですが、日本の美とはそのシンメトリーを少しだけ崩すということのように感じます。この文字を見ても線対称にはなりません。「木」や「森」という漢字でも、「とめ」や「はらい」から少しだけ対称性が崩れています。それが伝統なのだということです。それを造園の世界にも反映されています。またインタヴューでは、造園ではなく「環境創造」ということばをいただきました。自然環境を「造る」のではなく「創る」ということの意味がわかったのではないかと思います。

【スーパーALPS本社】

午後は14:00から日頃お世話になっているALPS、しかし実際の店舗ではなく、本社にうかがいました。本社に入るとさまざまな部署に分かれ、生徒たちが思っているスーパーとは大きく違うのだと体感しました。

今回は「販売促進」についてご説明いただき、お客様に「届ける」ことを考えていきました。実際「POP」をどのようにつくるかを拝見し、今回は実際の商品ではあれなので、クリスマスをテーマにそれを観た人にどのように訴えることができるかで、「デザイン」をさせていただきました。実際の作業はIllustratorというソフトで作成しました。出来具合は画像を見てください。

作成に行く部屋に移動すると、そこには「八王子ビートレインズ」のポスターや選手のサインが多数ありました。うかがうとALPSはビートレインズのサポーター企業でもあるそうです。今日他のグループが、ビートレインズにうかがうので、何だか本当に「八王子」プロジェクトなのだと実感しました。

その後インタヴューで、「お客様からありがとうということばが何にも代えがたい嬉しさ」というお言葉から、お客様に密着する、お客様の目線で考えることを日頃からお世話になるスーパーマーケットでは考えられているとわかったと思います。POPを1つ作成するにも、さまざまな目線から検討され、店頭に並んでいるということです。これは逆に今後私たちが映像祭に向けて映像制作をしていく際にも、重要な視点をいただいたのではないかと思います。つくる側ではなく「観る側」にどのように映るかを考えながら作品をつくっていきましょう。

 

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