昨年12月にルーマニアのヤシ市長を表敬訪問した高等学校1年生インターナショナルクラスの生徒たちが、八王子市長を表敬訪問しました。
八王子市長に、ルーマニアとの文化交流と現地での文化保全活動について報告をし、八王子市とヤシ市をぜひ繋いでほしいという思いを述べました。これは、昨年12月、ルーマニアのヤシ市にあるRound Square校、Paradis International Schoolの生徒たちによる現地の陶芸文化保全活動を本校生徒が体験したのがきっかけです。生徒たちは、ルーマニアでの体験から、自分たちの日常生活を顧みました。昨年度4月、八王子市役所の平塚様から本校高等学校1年生への日本遺産に関する講和を頂戴しました。そのお話しと現地での体験が繋がり、伝統文化の尊重のために活動しようと考えました。この熱い思いがルーマニアのヤシ市に伝わり、八王子市と繋がって活動できれば、という願いとなりました。私たちは共に、違う文化歴史背景であっても、歴史と伝統、祭りと自然を愛し、文化保全という共通の思いを胸に、協働で文化保全ができる環境にあります。本校生徒は八王子織物の振興に寄与し、先方は陶芸の文化保全に貢献し、双方の繋がりで活動が活発になることを願っています。
八王子市長に、ヤシ市から預かった書籍を寄贈しました。昨年12月に、ルーマニアのヤシ市長を表敬訪問した際に預かったものです。
生徒たちの感想です。
八王子市長の表敬訪問で、自分の話を聞いてもらう機会を与えていただきました、緊張で手がずっと震えてました。自分が話す番が意外と早く回ってきて、話そうとしてたことが飛びそうになりましたが、しっかり言いたいことは言えたと思います。市長は優しい方でなにか考えてもらえると言っていたので成果を感じられました。ありがとうございました。
八王子市長に、直接私たち4人各々の話を聞いていただけてとても貴重な時間だったと思いました。ヤシが文化や歴史を大切にしていると言うことはもちろん、そういったところが八王子に似ており、共通点がたくさんあるということを伝えました。二つの地域を違った視点で見たうえで気づいた共通点とこの2都市の繋がりへの思いが、多くの人に届いていてほしいと思います。
私は昨日初めての体験をしました。中川先生を初め、私たちの活動に校長先生も携わってもらい八王市長とお話しできる機会をいただきました。私たちはルーマニアのヤシに行く前は、調べても特に何もイメージの湧かない都市でしたが、ルーマニアに訪れてみると、美しい山や歴史を感じられる建物、伝統工芸である陶芸を見たり、体験する事によりワクワクしました。八王子にも、有名な高尾山や、八王子織物があります。このように、ヤシと八王子には昔からあったり日常的にあるものが当たり前になりすぎて、その文化の美しさに気づけない事があります。例えば、僕は香港から日本に帰ってきた時、ゴミ箱の少なさに驚き不便に感じました。でも、ずっと日本に住んでいたら、そこに違和感は覚えなかったはずです。このように、ずっとそのコミュニティの中にいる人は気づけない事がある。さらに、私たちが通う工学院附属高校は私立である事から八王子に住んでる人が少なかったり、インターナショナルコースがある事から留学生が多かったり、するからこそ、私たちだからこそ気づける事があると思いました。
交流が繋がりを生み、繋がりが更なる親交と発展に繋がるよう、今後とも八王子市で文化地域振興活動を続けます。ありがとうございました。