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工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

【中3】SLP-ソーシャル・リーダーシップ・プログラム2024レポート①

中学3年生はSDGsについて学ぶ”グローバルスタディ”の授業の一環として、東京八王子ロータリークラブ主催の「ソーシャル・リーダーシップ・プログラム(SLP)」に参加しています。今年度は、中学3年生108名が9月26日から11月28日にかけて、3つの団体と連携し、社会問題に取り組むことで世界と地域社会に貢献する力を育みます。

<参加団体>
・認定NPO法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン
・認定NPO法人 ACE
・認定NPO法人 国連WFP協会

生徒たちは、社会貢献を行う各団体からのプレゼンテーションを受け、調べ学習やグループ討議を行い、最後に寄付先と寄付金額を決定します。この寄付は、東京八王子ロータリークラブの企画・出資により実現しており、生徒たちの社会問題について考える機会の一つとなっています。

▸プログラムの進行と学び
SLPは、生徒たちが世界的な社会課題に取り組むことを目的に、以下のプロセスで進行されます。
1.ガイダンス: 最初に、プログラムの全体像や目的についての説明が行われます。
2.団体プレゼンテーション: 各団体が3日間にわたり、生徒たちに向けてプレゼンテーションを行い、活動の背景や社会的な影響について解説します。これにより、生徒たちはそれぞれの団体が直面している課題や取り組みを深く理解します。
3.調べ学習・グループ討議: プレゼンテーションを元に、生徒たちは調べ学習を行い、4~5名のグループで討議を行います。この過程では、グローバルな視点から問題を捉え、自分たちの意見を形成していきます。
4.グループ発表: 各グループが調べた内容を元に発表を行い、他のグループや教員と意見を交換し内容をブラッシュアップしていきます。
5.寄付金贈呈とフィードバック: プログラムの最終日には、東京八王子ロータリークラブから本校の生徒が決定した参加団体への寄付金が贈呈され、各団体から生徒たちへのフィードバックが行われます。
6.振り返り: 生徒たちはプログラム終了後、学校内で振り返りを行い、学んだことや今後の行動について考えます。

▸生徒にとっての価値
このプログラムは、生徒たちに「ただ学ぶだけでなく、行動する」きっかけとなります。例えば、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの活動を通じて、貧困や教育の格差に対する理解が深まり、どのように自分たちが支援できるかを具体的に考える力が養われます。また、ACEのプレゼンでは、児童労働の現状や解決策について学び、グループ討議では意見交換を通じて主体的な行動へのステップを踏み出します。さらに、WFPからは、飢餓問題の現実を直視し、食糧支援の重要性を学ぶことができます。

▸社会に貢献するリーダーシップを育む
SLPを通じて、生徒たちは自らが社会の一員であり、行動することで世界をより良くできることを感じていきます。未来のリーダーとして問題を理解し、解決策を見つけ出す姿勢を学び、同時に実践的なスキルも身につけることができます。これは単なる教育の一環ではなく、生徒たちが実際に社会に影響を与えるための貴重な経験となります。生徒一人ひとりが世界の一部であり、貢献できる力を育む環境で、今後もSLPや多くのプログラムを通じて生徒たちが社会貢献の意識を高め、リーダーとしての成長を遂げてほしいと思っています。

今日はフリー・ザ・チルドレン・ジャパン広瀬さんから、世界の子供たちの貧困や児童労働などの現状や支援についての説明のあと、このプロジェクトとしてヤギ一頭単位の購入支援(寄付)についてのプレゼンテーションがありました。「ヤギはスーパーアニマルでどんな環境でも生きる。ミルクは食料。栄養補給し、売ることもできます。生まれた子ヤギを販売することで収入になります。糞が堆肥になり作物を育て、食肉として食べることもできます。家畜は殖やしたり売ったりできる“資産”なのです。」
「みなさんは世界を変えることができます。その一歩を踏み出してください。」

(レポート:広報室)

東京八王子ロータリークラブ 奉仕事業 ソーシャル・リーダーシップ・プログラム(昨年度版参考)

hachioji-rc.org

特定非営利活動法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン

ftcj.org

認定NPO法人 ACE

acejapan.org

国際連合世界食糧計画(WFP)
https://ja.wfp.org/

ソーシャルリーダーシッププログラム2024レポート②③に続きます

kogakuin-jsh.hatenablog.jp