台湾2日目。
良い天気です。いよいよ今日は「メインの国際学会」。
遅ればせながら「ISAT」とは「International Symposium on Advanced
Technology」の略称です。今年で18回目を迎えたそうです。
まだ旅の疲れが少々残っているようですが、みんな元気です。
最初のKeynote Speakerとして工学院大学の今村保忠先生が登壇されました。ご自身の長年の研究テーマ「コラーゲンの活用」に関する講演です。
もちろん英語の講演であること、それに当然ですが、内容も相当専門的なものだったので、高校1年生たちはどこまで理解できたのやら。
ここで最初のコーヒー・ブレイク。美味しいクッキーやお菓子がありましたね。
甘いものは、頭をすっきりさせてくれます。
続いてフィリピン大学のアーノルド・Elepano先生。「Saraiプロジェクト」という農業のモニタリングシステムについてご講演。フィリピン農家の現状とそれを科学的に分析して、解決方法を見つけ出すプロジェクトについて熱く語って下さいました。
「SDGs」のゴールは、ここでも大切な目標とリンクします。
お二人の先生の基調講演の後は、「Opening Ceremony」。
主催者の南台科技大学のBeng-Maw Lu学長のご挨拶に続いて、各ISAT提携大学の代表の先生方からのお話がありました。
午後のプログラムの一つ。ポスターセッションの準備が始まりました。「探究論文」の中間報告にぜひ活用したい方法の一つ。今回参加した生徒には、ぜひこの取り組み方をマスターしてもらい、クラスメイトや学年の生徒たちに伝授して欲しいと考えています。
今回のISATには、工学院中高の先輩にあたる綱島秀樹君も、大学院生として参加していました。午後のOral Sessionで「今、この時に、絶対に存在しない顔を持つキャラクターの創作に関する研究」について発表するそうです。これによって、そのキャラクターには、いわゆる「著作権」が発生しないので、安心して企業がCM等に使えるのだとか。何か、おもしろそう。(笑)
中高の山下事務長のお口添えのおかげで、ランチの後に、南台科技大学の鄭先生が、キャンパスツアーをさせて下さることになりました。感謝!
鄭先生、台湾と言えば・・・・ということで、あのタピオカドリンクをごちそうして下さいました。黒糖ミルクの美味しい味を楽しみながらキャンパスを回りましょうとのご配慮。さらにさらに感謝です。
山下事務長と鄭先生の通訳を務めて下さった、工学院大学の山口先生も一緒に回って下さいました。ありがとうございました。
南台科技大学の学生数は何と約2万人!それほどの規模の大学が、ワンキャンパスに収まるというのですから、台湾の大学畏るべし、ですね。
図書館の大きさにも圧倒されました。構内にセブンイレブンがあるのも、便利ですね。
ポスターセッションの準備もできたようですので、ここで鄭先生にお礼を言ってツアーは終了です。ありがとうございました。
突然、南台科技大学の女子学生が近づいてきて、「絶滅危惧種に関するアンケートに答えて欲しい」とのこと。聞けば、授業のレポートに必要なのだとか。いずこも同じ。探究型の授業には欠かせない資料集め。「大学生以下の生徒対象」ということで、うちの生徒たちも、喜んで協力しました。
そして、ポスターセッションの会場へ。自分たちも無関係ではいられない、ということで、みんな真剣に見ていましたよ。
そんな男子の様子を上から見下ろす女子たち。自分たちも他人ごとではない!
その間、会場では4大学の学生による、Oral Sessionが行われていました。
そこにもできる限り参加して耳を傾けます。
工学院大学の先生や先輩たちともしっかり打ち解けることができましたね。
ISAT、フィナーレはポスターセッションとオーラルセッションの表彰式でした。
この先輩たちの「目に見える部分」と「見えない部分」、いわばそこにある「努力の成果」というものを、この先輩たちの笑顔から感じてもらえたら・・・・今回のISAT訪問は大成功だと思います。
きっと、伝わったことでしょう。
夕食のレセプションは、南台科技大学の学生食堂。
みんな、今日は大事なメインプログラムに、可能な限り積極的に取り組めたと思います。明日は、ちょっとゆっくり台南を観光してみましょうかね。
お疲れ様でした。