中1 八王子プロジェクトのレポートは、今回で最後です。
12回、お付き合いいただきありがとうございました!
【工学院大学 山口先生研究室】
10名の生徒が参加した、山口先生の研究室探訪。いつも登下校時に見ている大学の構内に、実際に足を踏み入れた感想は、「山登り」? 研究室を目指して、いくつかの建物を通り過ぎながら上に向かって進みました。大学の校舎を見て、大学生を見て、いつもとは違う雰囲気の中、山口先生のいらっしゃる校舎に到着。山口先生からのお話を聞くことになりました。
☆「半導体のお勉強」 お話は、とてもわかりやすく、おもしろかったです。中学生の頭の中でいろ
いろな「創造」があったと思います。
次世代を担う中学生たちは、大学生が興味を抱き、頑張っている「こと」の入り口を見せてもらいました。研究で使っている装置を見たり、装置製作のために手を動かしたり、「挑戦」をしました。興味が深まったことと思います。
【緊張】授業を受けている大学生と同じ教室で作業をしました。 【興味津々】でもそれ以上に、「ものづくり」が楽しかったようです。
最後に、山口先生への質問タイム。研究にかける気持ちを知り、『世界に向けて発信している』楽しさを知り、自分たちも何かに「貢献」したいと思えた1日だったと思います。
【工学院大学 濱根先生研究室】
12月7日最後の八王子プロジェクトは、工学院大学濱根先生の研究です。大学教授の仕事とはどのようなものか、また大学生、大学院生の研究とはどのようなものなのかを実際のさまざまなデバイスから学ばせていただきました。
1つはドローンです。濱根先生は世の中にドローンが普及していく前から、アメリカカリフォルニアの大学でドローン研究をされていました。またそのドローンも垂直飛行ではなく、なんと飛行機のような水平飛行について研究されていたことに驚きました。
今回は大学院生のドローン、また車に模したミニカーがQRコードのサインによる自動操縦をしていました。ドローンとミニカーがサインを自動で識別して、飛行をするにはその背後に、機械の制作はもちろんのこと、設計とプログラミングも現在の研究では重要であることがよくわかりました。
もう1つはソーラーカーです。工学院大学のソーラーカーチームの業績をうかがい、そしてなんと実際にソーラーカーに乗車し、シミュレーターでコース走行させていただきました。中学生も楽しそうでした。ゼロカーボンの必要性が叫ばれるなかで、実際にソーラーで動くというエネルギー、技術、環境を考えた新たなモービルです。
そのソーラーカーチームには、附属中学校からの卒業生で、私が3年間担任をした学生もいました。久々に会い、研究が楽しいということ、現在4年生ですが、来年度は大学院に進むことを楽しそうに語ってくれました。
このように附属であるということは、卒業生が現役生に楽しそうに研究をしているまさにモデルを見せてくれます。果たして中学1年生はどのように感じたでしょうか?私から中高生へ、濱根先生から大学生へ、大学生から附属生徒へ、と引き継がれていくこの連関、工学院の在り方こそ、言葉も不要で通じあえたのではないかと思います。
私は濱根先生と20年ほど前に少し一緒にお仕事のようなものをさせていただきましたが、研究の分野で初めて観る濱根先生の自然な熱意、自然と勝手にあふれている熱意に感服しました。果たして自分はどうなのだろう?と反照的に思ったことは日常ではほとんどないのでその瞬間をよく覚えています。濱根先生は自然な会話の中に、研究者として大切なことばを散りばめてくれました。最後にそのいくつかを紹介して終わりたいと思います。これは何も研究だけではないと思います。
- 人がやってみないことをやってこそ研究者
- 研究は失敗が大切
- 楽しいと思えることに出会えることが大事
- 楽しいことは実際にやってみよう
- 転んでも立てばいい。また転んでも立てばいい。
- 遊びもお菓子も大事
これで2022年度27期生、中学1年生の八王子プロジェクトの報告は終了です。最後までご覧いただきありがとうございました。