昨日より通常登校による授業が再開しました!
健康観察シートの記入・サーマルカメラでの体温観察・マスク・フェイスシールドなどできる限りの対策を行い、全生徒が通常時程での登校となっています。
詳しくは本校ホームページに掲載しております。(リンクはコチラ)
オンラインでの授業はいったん節目を迎え、ここからは今までのオンラインをリアル空間の授業にどうつなげていくかが重要なカギとなります。
まずはいくつかオンラインを振り返ります。
中学生 技術の授業です。
オンライン授業では実技教科は難しい そんな記事もネット上で見かけます。
確かに道具などは自宅にはありません。
しかし大切なのは「何ができるかを考える」ということです。
再開後を見据えれば、その図面を作ったり、イメージをラフスケッチに起こすことは容易にできます。デザイン思考のベースでもある、Protyle → RefineはそこにあるものやICT上でイメージしたものをどう形にするか です。
オンラインでも自分の家にある紙を用い、教員のアドバイスやクラスメイトの意見を取り入れながら「工夫」することは十分に可能です!
中学生 デザイン思考の授業です。
まさにこの授業ではコロナという環境の中、自分たちの過ごし方をグループで話し合い、自分だけではない客観的な見方をシェアします。
その後、「Stay Home」という意識をポスターで可視化し、どんな思いでこの作品にしたのか、表現する場を設けてシェアします。
単純な目的や目標は自分ではなく、どこか一般的になってしまいますが、その共通意識を自分に落とし込み、自分軸の作品を作ることで自分→家族→クラスメイトに、より身近に浸透していくことになります。
「なぜStay Homeなのか」という問いは「なぜ勉強しなければいけないのか」と中身は違えど似ています。「あたりまえ」という言葉で物事を押し付けることが、本質をぼかしてしまうということに大人が気付かなければ、本人にとって深い学びにはなりません。
このような学びを繰り返していくことで、様々な物事に自分で問いをたて、探究していくことができます。
フリー素材を用いながら、素晴らしい作品ができました!
すべて、自分自身で「Stay Home」を考え、自分自身の意味を持っています!
さて、昨日22日(月)から通常登校が再開しました。
ありふれたいつもの日常が広がっているような気がします。
しかし、実際には様々な制約もあり、その制約を「つらい」と思ってしまうのも事実です。
そんな中でも、「人と人とが目の前で話せること」、「コミュニケーションって?」を考えればオンラインで教育の全てはカバーできないはずです。
マスクやフェイスシールドで聞き取りにくければ工夫が生まれます。
「何かを伝えること」、「対話すること」の大切さをコロナの状況で感じたからこそ、「そのためにはどうしよう」という気持ちが前に出てきます。
この経験はマイナス面が多く発信され、教育界でも様々な議論がされています。
しかしながら、乗り越えるためにどうにかして頑張ろうとする、いわゆる「Grit」が生徒たちや先生たちにもたらしたもの、様々な工夫に着目してみてもいいのではないかと思います。
精神的にも、そして今の時代に必要なICTスキルも、この状況で大きな成長を遂げたのは言うまでもありません。
そこには生徒・保護者・教員の努力が大きく影響しています。やるしかないという状況の中、やってみて改善していくというマインドを持って臨むということは、この先を生きていく何よりも大切なことだと思います。
オンラインから通常登校という節目を迎え、これまでとこれからを結び付け、ICTで行うものと対話のブレンドを確立していくことが必須になります。
次回はそのことにも触れながらご紹介していければと思っています。