高等学校2年生の英語の授業において、Hylable Discussionを導入しました。
話し合いをしている生徒たちの中央に、光るたまご型の装置があります。このたまごが周りの音声を集積し、話し合いを分析します。生徒たちは、自分がどれだけ話したか、他者とやり取りしたか、盛り上げたかを数値で確認することができます。話し合い後は、分析から自らの発話内容と傾向を認識し、次のディスカッションへの目標を立てています。発話が見える化されることにより、学習者自身が自らを俯瞰することができるようになりました。
本校の英語の授業では、話す機会がたくさんあります。生徒たちは議題について考え、表現方法を学び、実際に英語で話し合います。自分では熱心に話したつもりでも、実際には想像以上に発話量が少なかったり、相槌をうっていただけだったりすることがあります。しかし、発話者自身は英語で話すことと聞くことに精一杯で、自分の行動をあまり認識していないものです。Hylable Discussionを使用することにより、即時にオンラインで発話のデータを検証することができるようになりました。生徒からは「結果が見えるので自分の行動を改善することができる」「結果から自分の反省点を見つけることができる」「ディスカッションを可視化できるのは面白い」「次回はもっと話そうと思う」などの感想がありました。
導入に際して、開発者の水本武志先生にご講演いただきました。二ホンアマガエルの研究者である水本先生から、合唱のメカニズム分析から製品に至るまで、探求と研究に関する貴重なお話を頂戴いたしました。水本先生、ありがとうございました。