新型コロナウイルスの感染拡大により、カンボジア本国どころか、代替え案として考えていた名古屋の商店街復興を支えるべく計画していた「カンボジア・フェスティバル」も中止せざるを得なくなった「GPカンボジア」チームの生徒たち。このまま、引き下がる訳にはいかないということで、もともと渡航を予定していた、この期間を利用して最後の活動に挑みました。
「GPカンボジア ゴールを見据えた活動」
その1(12月15日)
「改めてカンボジアの現状を知る講義」
12月15日(火)、この「コロナ禍」の中で、これまでのプロジェクトを振り返りつつ、今後何ができるかを考える講義を受けました。講師は、本チームのサポーターである「Very50」の菅谷亮介さんと大島輝一さん、カンボジアからのオンラインゲストは、現地の起業家である Srorsさん(ROKHAK)です。
菅谷さんの講義の概要は、「カンボジアの光と影」と題したもので、カンボジアの文化や歴史、東南アジア全体でみた30年後の経済的展望、あるいはカンボジア自体の魅力や貧困の現状についてのもので、大変わかりやすく、生徒一人ひとりがこのプロジェクトを改めて「自分事」として考える良い機会となったようです。
この講義を受けて、実際に考えたことを話し合います。
午後には本日のゲスト、カンボジアのシングルマザー等、貧困に苦しむ人たちを雇って、現地の水草(ホテイアオイ等)を原材料とした、ランチョンマットやコースターを作って販売している会社「ROKHAK」を起業したSrorsさんと、オンラインで交流しました。
Srorsさんとのオンライン交流は、本プロジェクトでは2回目のことです。生徒達は、9月の夢工祭で実施した「カンボジア・ミニフェス」で、実際に「ROKHAK」の商品を販売して売り上げに大きく貢献したことから、Srorsさんは以前の交流時に、心から生徒への感謝の意を述べてくれています。本日は、改めて生徒から「なぜ企業しようと思ったのか」「今、現地はどのような現況なのか」等の質問を、「ほぼ英語」(笑)で伝える試みをしました。
Srorsさんは、生徒の拙い英語の質問にも、時間をかけて親身になって答えてくれました。現地は新型コロナウイルスの影響で、観光業が大打撃を受け、そのお土産として買ってくれるはずの商品が売れ残ってしまい、彼女のような経営者はもちろん、何より、現場で働く「お母さん」たちが困っているということも、よくわかりました。そうした方々たちのためにも、やはり私たちは、今この現況でも、日本でもできることをやらなければならないと心底感じた時間でした。
その2(12月17日)
「カンボジア・フリーマーケットを通じて、リアルに貢献しよう」
年末代替えプロジェクト2日目は、実施を断念せざるを得なくなった「カンボジア・フェス」の縮小版とも言うべき「フリマ」を通じて、販売予定だったカンボジアの地産地消製品を売ることで、「リアルに」現地の人々を救おう、という試みに挙手をしてくれた精鋭12名が集結。「その日」を目指して、売り場のデザインや想定される客層に向けた売り込み方、チラシやポップのアイデアを出し合う日となりました。
まず円陣を組んで、全体像に向けての意見交換をした後で、今度はマーケットの重要なツールとなる「8STEP」をVery50さんから伝授してもらい、そこにメンバー全員で考えたアイデアを落とし込んでいきます。
その後は役割ごとに分担した、各チームで実際に動き出すべく、デザインやアイデアを出し合う作業に移りました。
どのチームも、とても熱心に話し合い、順当に作業を進めていきました。
この日の最後に、各チームのアイデアをシェアしつつ、「カンボジア・フリマ」の実現に向けて、今後の活動を整理しました。彼ら、彼女らの「挑戦」はあと少し続きます。
その報告については、また後日!