昨夏の第1回目に引き続き、今夏、第2回目のInternational Sports Collaboration を本校にて開催しています。今回は、武道をテーマに、柔道と合気道です。
今年度の開催は、昨年度の「慶長プロジェクト」がきっかけです。「慶長プロジェクト」とは、スペインと日本の歴史から両国の繋がりを考察する企画です。400年前、支倉常長をを始めとする慶長使節団が訪問したスペイン南部の地を辿り、日本ではスペイン人宣教師の歴史を辿るなど、歴史の接点を訪問してきました。コルドバにあるIES Medina Azaharaの生徒と本校生徒が協働で取り組み、両国の生徒が親善を深めています。
その訪問の際に、スペイン南部、アンダルシア地方、コルドバの道場にて合気道のイニーゴ先生に出会い、今回のSports Collaboration開催に至りました。
合気道の先生と門下生さんの13人を迎えました。和室で茶道を体験し、心を落ち着かせました。
日本文化を体験した後は、柔道場にて柔道部と第一回の合同稽古です。柔道と合気道、お互いのデモンストレーションの後、互いの流儀での礼法、受け身を稽古しました。
午後は、清心館道場を訪問しました。佐原先生から日本の武術についてお話を伺い、小手返しをはじめとする技を稽古しました。
違う国、世代、職業の人々が、武道でつながる空間でした。合気道は小さい弱いものが生き抜く術で、不平等の上に成り立つものであり、違いを無理やり平等になるように揃えたり、力でねじ伏せたりするものでない、という佐原先生のお言葉が印象的でした。そもそも人は多様であり、一人ひとりが違うことを基盤に成り立つ世界を再認識いたしました。お世話になった皆様、ありがとうございました。