JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL OF KOGAKUIN UNIVERSITY <OFFICIAL BLOG>

工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

スペイン、コルドバ慶長プロジェクト Day6

本日は慶長年間を辿る最後の日。支倉常長が当時宿泊した宿と馬小屋を訪問しました。

現存する当時の門をくぐり、常長一行が使った階段を歩き、当時の日本人はどのような気持ちだったのか、当時スペイン人と日本人はお互いに何を感じていたのかを考えました。今日において、スペインと日本の生徒はお互いについて教えあい、楽しい時を過ごしています。きっと当時もお互いに興味津々だったと想像しました。

また、400年前に日本人が泊まったこの宿の下は、古代ローマ時代の遺跡がありました。400年前の慶長年間がとても最近に思えた瞬間です。

特別に見学を許可くださり、地下の遺跡に立ち入ることができました。地下に古代都市が残ることから、徐々に都市が高さを変えてきたのがわかりました。

宿の一部は現在資料館となっており、オーナーに話を伺ったところ、中東文化の影響が強いのはもちろんのこと、イスラムカトリック文化の交点を示す建築、内装を紹介いただきました。さらには現在においても中東の展覧会が開催されており、アラブの文化を色濃く感じました。

コルドバ合気道道場を訪問し、スペインの生徒と合気道体験をしました。ここで工学院生徒は、体育の柔道で学んだ技を発揮しました。一度も合気道をしたことが無くとも、なぜかできる、楽しい、この感覚が不思議だと生徒は語っていました。

いつも共に考え、話し合い、決定して行動するスペインと日本の生徒たちは、お互いの文化の交点を知る共通の体験をしました。互いの国に親近感が沸き、時には不思議な感覚を得ました。懐かしいような、何か知っていたかのような感覚です。

慶長年間に日本からスペインに渡った日本人の末裔、ハポンさんが自身のルーツを考えたのが40年前。長い歴史から考えると最近のことです。生徒たちは、まだまだ私たちには知らないことが多く、世界はどこかで繋がっていることを確信しました。

古代ローマ帝国、中世イスラム王朝の中心であり、イスラム教、キリスト教ユダヤ教の共存する町、コルドバを探索し、その魅力を現地生徒と共に堪能しました。スペインの生徒は、自分たちの住む町の魅力を再発見することができたとのことです。お互いの存在のおかげで、互いの自己認識が深まりました。