高校2年生が探究論文発表会を実施しました。探究論文活動は、1年次から一人ひとりが自分の探究したいテーマを決め、問いを立て、その問いを深めるために実験・調査・インタビューなど、さまざまな方法で取り組んできました。
今回の最終発表会で24つの教室で発表が行われました。在校生や来場者は興味のあるテーマの発表を聞いて回りました。
探究論文発表会当日は、高校1年生、2年生の在校生だけでなく、保護者の皆さまや大学の先生方、学生の方々など、多くの方にご来場いただきました。
緊張しながらも「自分の探究を伝えたい」という思いを胸に、堂々と発表する生徒の姿はとても印象的でした。
仮説通りに結果が出なかったり、思うように問いを深められなかったりと、簡単にはいかない場面も多かったと思いますが、その一つひとつの試行錯誤が生徒の大切な学びとなりました。
発表を終えた生徒からは、
「思うような結果が出なかったけれど、結果の理由を考える時間が楽しかった」
「緊張したけれど、最後まで伝えきることができた」
「質問を受けて、自分の問いをさらに深めたくなった」
「出てきた意見だけで満足せず、さらに探す力がついた」
「自分で考えたテーマを、自分で調べて学ぶ大切さを知った」
「自分で実践して答えを見つける力を身につけられた」
「発表の進行や構成の設計方法を考える力がついた」
「次々に出てくる疑問を追求し、考え続けることを学んだ」
「どんなことでも突き詰めれば面白い結果が見えてくることが分かった」
という感想がありました。
この取り組みを通して、生徒たちは「自分の問いを深めていく難しさ」、そして「試行錯誤しながら挑戦し、自分なりの答えに辿り着く学びの楽しさ」を知ることができたのではないでしょうか。
正解のない問いに向き合い続けたこの経験は、これからの学びや進路選択の大きな力となるはずです。そして、生徒たちの姿から、私たち教員もまた、学び続けていきたいと感じさせられる時間となりました。