こんにちは、広報室です。
今日は工学院大学 先進工学部 機械理工学科 航空理工学専攻の説明会がありました。空で活躍する未来を描く中学1年生から高校3年生までの生徒とその保護者が参加しています。
パイロット養成を掲げる大学は全国でも数少なく、その中でも工学院大学はエンジニア教育を柱に据えた独自の養成体制を整えています。航空理工学専攻の6つのコースのうち、特に日本航空株式会社(JAL)と連携する「エアラインパイロット指定校推薦コース」は、本学独自の仕組みで、推薦資格を取得すると JAL 自社養成パイロット採用選考を受験する際に、採用選考プロセスの一部を省略することが可能となる点が大きな特徴です。


◆ヒルズボロ実習 大学3年生の声
米国オレゴン州ヒルズボロでの3か月の訓練ではプライベートパイロットライセンス(PPL)取得を目指します。実際にヒルズボロで操縦訓練を行った学生がオンラインで説明会に登壇しました。
「1 人で操縦するソロフライトは、隣に教官がいない緊張と、空を 1 人で支配できる喜びが交錯する、とても濃い体験でした。いまでも“一生の思い出”と言える瞬間です」
ソロフライトの後は教官やスクール生がホースで水をかけて”祝福”するウォーターセレブレーションがあるそう。
「仲間と助け合う文化が心強かった」と語り、「高いモチベーションで自ら行動する『主体性』が周囲の協力を呼び込み、限られた時間で成果を上げるには同期と助け合う『協調性』が不可欠だと痛感した」と、「主体性」と「協調性」のふたつが大切であると語りました。


◆質疑応答と附属校の「高大接続型入試」
参加者からは「航空身体検査に不適合だとどうなるのか」「推薦コース基準に未達のときの進路はどうなるのか」「パイロット以外の進路実績は」など具体的な質問が飛び、一つずつ丁寧に応えていただきました。進路は航空業界のみならず、大学院進学、自動車メーカーや防衛産業など機械理工学科としての学士取得を武器に工学系企業で活躍していると伺って、エンジニアファーストの理念に深く納得しました。
この魅力的な専攻への進学には、附属校のみが対象となる「高大接続型入試」を利用して進学することもできます。説明会では、入試についての推薦基準・選抜方法など詳細を共有すると共に、現在学部2年生の先輩が附属高校から進学しているということも紹介されました。


◆フライトシミュレーター体験
工学院大学八王子キャンパスにある3台のフライトシミュレーター。今日は希望する高校生たちがフライトシミュレーターを体験しました。「エンジンが停止したら機体の速度と姿勢を安定させ安全地点に導けるか確認する」という説明に、工学の視点で機体性能を理解し緊急時にも冷静に判断するーEngineer-Pilot に求められる資質を、この体験で感じた時間となりました。



工学院大学でエンジニアパイロットを目指す道は、確かな工学知識と実践的な操縦訓練の両輪で開けていきます。
興味を持った大学受験生の皆さんは、どうぞ説明会でその具体的なロードマップを確かめてください。その夢を具体化する舞台はすぐそこに整っています。(広報室)