JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL OF KOGAKUIN UNIVERSITY <OFFICIAL BLOG>

工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

令和8年度 入学式(中学・高校)―「開かれた学校」で始まる学び

2026年4月8日、本校では中学・高校それぞれの入学式を挙行いたしました。
強めの春風に、桜は満開のものもあればすでに新葉をのぞかせている桜の木もありました。
同じ場所にありながら異なる時間を生きているような景色は、まさにこれから集う生徒たちの姿とも重なります。

今年度の入学者数は、中学校が120名、高等学校が318名。
高校入学者のうち約3分の1は中学からの進学者です。
異なる背景や経験をもつ生徒たちが、それぞれの地点から同じ環境に集い、新たな学びを始めていきます。

式では、中野由章校長より式辞が述べられました。
その中で示されたのは、本校の教育の根幹にある考え方です。

「挑戦したからといって、うまくいくとは限りません。寧ろ、うまくいかないことの方が多いでしょう。しかし、挑戦をつづけるからこそ、人として成長し、そして組織や社会が成熟していく」

結果や評価を先に置くのではなく、まず行為としての「挑戦」を引き受けること。
その積み重ねの中でこそ、学びは後から意味を持ち、他者や社会との関係の中で立ち上がる。そうした学び観が、この言葉には込められています。
「私が校長室にいる時はドアを開けたままにしてあります。気軽に校長室を訪れて、みなさんのさまざまな意見を私に聞かせてください」
この言葉は、ご列席のご家族にとっても印象に残る一節だったのではないでしょうか。

この言葉に象徴されるのは、本校校長室のオープンドアポリシーです。
立場や役割を越えて対話が開かれていること、生徒の声が学校の中に直接届くこと。
それは、校長個人にとどまらず、教員全体に通底する生徒との距離感の近さを象徴しています。
学びが個人の内側で完結するものではなく、他者との関係性の中で更新されていく営みであるという考え方が背景にあります。

そしてさらに中野校長は、「結果ではなく、挑戦することそのものを楽しんでほしい」と新入生に語りかけました。

ここでも一貫しているのは、評価や成果に先立つ「行為としての学び」を自身がどのように引き受けるかという視点です。
思い通りの結果か否かではなく、「なぜそれをやろうとしたのか」「どのように関わったのか」といったプロセスに目を向けること。
さらに言えば、学びを“与えられるもの”としてではなく、“自ら関与するもの”として捉え直していくこと、すなわち自律的な学びへと転換していくことでもあります。

入学式は節目であると同時に、本校での学びの前提が提示される場でもあります。
この日、中野校長から伝えられた言葉は、これからの日常の中で、繰り返し立ち返る軸となっていくはずです。

桜がそれぞれのタイミングで花を咲かせ、葉を広げていくように、
生徒一人ひとりもまた、それぞれの時間で、それぞれのかたちの成長を重ねていきます。(広報室)

※当日の様子はInstagram動画(リール)にて