1月18日(土)に、ドキュメンタリー作家の新部貴弘さん、テクニカルアーティストの亀村文彦さんにお越しいただき、「ドキュメンタリー映画作成ワークショップ」を開催しました。講座には、動画作成や写真に興味を持つ生徒たちが参加し、とても熱いワークショップとなりました。
まずは、新部さんより、写真の歴史や、ドキュメンタリー映画を作る際のポイントなどをご自身の失敗談等をご紹介いただきながら、お話しいただきました。
真剣に聞く生徒たち。
誰もが簡単にそれなりの写真や動画をとることが出来るフラットな時代に、唯一無二の作品を生み出すことの困難さ、その中に物語をどう込めるか、その答えはそれぞれに委ねられていきます。
講義の後は、いったん休憩です。
編集中の広報誌を持ってきて、講評をいただいています。プロの目でアドバイスを頂き、今後の編集作業に生かします。
休憩後は、実際に動画編集のワークショップを行いました。まずは、亀村さんより動画編集についてお話を伺いました。
例えば動画では、1秒間に何枚の画像を表示するかという単位(フレーム)で時間を管理するのですが、下の写真はそのタイムコードという考え方について教えていただいているところです。このように、動画編集のワークショップは、かなり専門的な内容も含まれていましたが、講師の方に質問を繰り返しながら、どの生徒も必死に取り組んでいる姿が印象的でした。
続いて、新部さんがお持ちいただいた編集データを、実際に触らせていただきながらのワークショップです。それぞれのカットの特徴や、それを撮ったときの条件など、様々なことを伺いながら、実際に編集作業を体験しました。
映像の編集作業には、様々なテクニックが施されています。それらを実際に試しながら、体験していきます。画面を見る生徒たちの目は真剣そのものです。
新部さん、亀村さんが生徒たちの間を回ってアドバイスをして下さいます。プロの方に実際にそのノウハウを教えていただけるというのは、とても貴重な機会です。
最後は質問コーナー。映像編集の細かいテクニックや動作、インタビュアーの声をどうするかと言ったような細かな質問から、キャプションやナレーションの入れ方など、その質問は多岐に渡りました。
生徒たちの質問に、一つ一つ丁寧に答えてくださる新部さん。
最後は、実際に自分たちが今までに作った映像を見ていただき、講評をいただきました。
自分たちの夢や目標の先に、それを具現化してくださるカッコいい大人がいること、そしてその方々に直接声をかけていただけることは、生徒たち一人ひとりに得難い体験になったことと思います。
13時30分に始まった講座は、なんと、18時まで続きました。新部さん、亀村さん、貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。
(高校2年の郷野君より写真を一部提供)
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※ 新部貴弘さん
第16回ゆふいん文化・記録映画祭/第6回松川賞
第6回インディペンデント映画祭/最優秀賞ドキュメンタリー賞
※ 亀村文彦さん
Logoscope Ltd. 代表取締役/テクニカルアーティスト
映像制作における撮影・編集・VFX・上映に関するワークフロー構築及びコンサルティングと、博物館における収蔵品のデジタル化及びデジタル情報の可視化への取り組み。最近では、デジタルシネマ・CMにおけるVFX映像のシーンリニアワークフローの構築を活動の中心に据えている。