3月20日に行われた 「ベネッセSTEAMフェスタ2020」で高校文理先進コース1年の清水大輔君が「ものづくり賞」「SchoolMakerFaire賞」をダブル受賞しました。
今回は、昨年参加したMakerFaireTokyo2019の出展の際にも声をかけていただいたベネッセの担当者の方よりお誘いいただき、参加を決めました。
「次に取り組むイベントでは、生徒に準備期間を計画的に進めるタスクを課そう」と決めていたので、準備期間も短いイベントの参加に迷いがありました。しかしせっかくお誘いしていただいたベネッセ様との縁も大切にしたいという気持ちもあり、生徒に相談したところ「忙しいけれどやってみたい」との声を確認して活動をスタートしました。
他の先生にもご協力いただくことで、様々な意見を取り入れながら活動できる体制を準備しました。「Edmodoでの情報共有も効率的に行う」また「スケジュールを共有することで短い準備期間を有効活用する」という当たり前のことを意識することテーマに盛り込み、生徒の活動を支えたいと手を挙げてくださった先生にも協力してもらい、私を含めた教職員3名と生徒6名で始めました。
最初のミーティングで「相手を意識した行動」をテーマとしました。イベントを主催してくださる企業様、当日参加の他校様、見に来てくださる方々などを意識して行動することで、より良い経験ができると思い、このテーマに決めました。
主にEdmodoを使い連絡や意見交換を行い、オンラインスケジュールを共有することで皆の意識を高めていきました。
打ち合わせでは進捗状況の共有のため、それぞれがプレゼンを行い、お互いにfeedbackし合うことで客観的な意見を取り入れてきました。
しかし、「新型コロナウィルスへの感染症」の対応等の影響を受け、イベントは縮小となってしまいました。事態は2転3転しましたが、最終的には会場での開催は中止、オンラインでの開催となりました。生徒に参加・不参加の意思確認をしたところ、それでも参加したいと声を上げた清水君だけでの参加となりました。辞退を決めた生徒たちは、「会場で実際に人とコミュニケーションをとることに意味がある。」と思っているとのこと。直接のコミュニケーションに魅力を感じているとの意見はとても大事なことだと改めて感じました。
それでも挑戦しようとした清水君もすばらしく、今までにないオンラインでのイベントの開催だったこともありましたが、新たな清水君の挑戦として、本人主体で直接企業と連携してもらい、当日まで準備を進めていきました。学校側はベネッセの担当者様とバックヤードで連携していきました。
もともとのイベントは、会場で部門ごとに分かれてポスターセッションをする予定だったのですが、その形式はできないため、事前に作ったプレゼンか動画をwebサイトに公開することになりました。
https://steamfesta.benesse.co.jp/archive.html
公開されたプレゼンや動画には、事前に有識者の方々からコメントや評価をしていただき、それを元に選出された生徒が3月20日にプレゼンすることになりました。
その中の一人が本校の清水君でした。
当日のオンラインプレゼンに向けてzoomでのテストを重ね、発表当日を迎えました。
そのテスト時でも清水君はとても良いキャラクターであり、ベネッセ様からもとてもかわいがられていました。
本番では堂々としたプレゼンを行い、他校の先生と先生からも大絶賛をいただきました。ぜひ、学校で生徒の交流もさせてくださいとも!!
イベントの結果としては、驚きの「ものづくり賞」「SchoolMakerFaire賞」をW受賞となりました。「ものづくり賞」はSONY様からの選出、「SchoolMakerFaire賞」はMakeFaireTokyoを主催しているオライリージャパン様に選出していただきました。
選出の理由では、清水君の「困ったことを解決する」という課題を解決するための発想とアイディアがとてもよかったと賞賛をいただきました。
また、事前にwebで公開した際にいただいたコメントを反映しプレゼンしたことが評価されました。
観覧する側からは、web公開で事前に他校を含めたプレゼンを見ることができたので、当日のプレゼンもより興味深く見ることができました。
今回は「新型コロナウィルス感染症」への対応で、いつも当たり前のように行われていたことができず、臨機応変に対応することが重要とされましたが、清水君はしっかりと対応することができ、とても貴重な体験となったと思います。
本人からも「参加してよかった」との感想ももらいました。参加した本人がこのように思える体験ができたことをうれしく思っています。
これからも清水君の活躍を期待しています。
(ICT担当:柳川)