八王子プロジェクトでは、「八王子の魅力発信」をテーマとし、11月24日と
12月15日に、市内にある10か所の企業や大学にグループに分かれて訪問しまし
た。現地では、地域の魅力を支える人の思いをインタビューしました。
今回は石塚染工での活動を紹介します。石塚染工は、明治時代から江戸小紋の伝統技術
を今に伝えている染色工房です。
これは何でしょう?と型付けする時に使う型紙を見せていただきました。
この型紙は三重県の伊勢型紙で1㎠に100個程の模様があります。繊細な模様は、職人が
彫っている。近年は、職人の高齢化で職人も数えるほどになってしまっているようで
す。
5代目の石塚さんには、染料の調合作業を教えていただきました。
長年の経験をもとに希望に合った色を作るために何度も試し染めをするといいます。
天気や季節によっても色の出方が異なるといいます。
次は、実際に型付けや染色を体験していきます。
石塚さんに教えていただきながら、生徒たちも手の角度に気を付け慎重にヘラを動かし
ます。
染めたものは、おがくずを振りかけ蒸して染料を定着させます。
蒸し上がった生地を水洗いすると、模様が浮き上がります。
染物業が川沿いに多いのは、水洗いを川で行っていた名残と言われています。
石塚染工が浅川沿いあるのもその名残です。
出来上がった染物です。きれいな仕上がりになりました。
生徒たちは、伝統を繋げる思いをインタビューし、魅力を支える職人の工夫や努力を知
ることができました。今後、八王子の伝統工芸の良さを伝えていきます。