12月10日(木)に江戸小紋という伝統的な染め物を担っている石塚染工さんにお邪魔しました。
石塚染工前での一枚
まずは、江戸小紋や染め物の基礎基本から丁寧に教えていただきました。実際にものを見せてもらいながらの説明でした。生徒たちは一つ一つのものを見るたびに、伝統工芸の細やかさに驚いていました。細かい色出しの難しさについて、長年の経験から得られた資料なども見せていただきました。色を出すことの難しさを感じました。
生徒たちは真剣にメモを取っていました。
その後、実際に染め物体験を行いました。今回はのり付けの作業から行わせていただきました。一人一人の作業に対して、お互いが褒め合うという良い雰囲気で体験が進んでいきました。最後は職人さんが手直しをしてくれて、生徒たちはプロの職人さんの腕前に圧倒されていました。
完成です!
教員も体験させていただきました。生徒とともに多くのことを学ばせていただきました。ありがとうございました。
見学や体験、インタビューを通して、生徒たちは敷居が高く感じられてしまう伝統工芸を、どのようにしてインクジェットなどに負けないようにして、後世に残し続けていくのかという作り手が抱える難題を耳にし、多くのことを学べたのではないかと思います。引率をした教員も「着物は高いから手が出しにくい」という感覚から「せっかく知っているものなのだから買ってみようかな」と心の底から思える貴重な時間を過ごすことができました。作り手を知ることの重要性を生徒たちが感じてくれていることを願います。石塚染工さん、お忙しいなかご協力いただきまして、ありがとうございました。