今年度より「デジタルクリエイター育成同好会」が発足いたしました。
図書室にある3Dプリンタが気になる生徒達が集まってきました。
昨年とは活動形式を変更したこともあり、新入会員だけでなくみんな手探りの状況で活動が始まりました。
しかし、これこそがチャンス!
前身となる「デジタルクリエイター育成委員会」で活動をしていた先輩方は以前の活動経験を活かしてどのように運用するのが良いのかを話し合いました。
<ミーティングの様子>
3Dプリンタは管理が大変で初心者に使用するにはある程度の説明が必要です。
始めて使う人は「やり方がわからない」「動かなくなった」「壊れていてうごかない」などとせっかく楽しみに来たのに「つまらなかった」と思ってしまわないようにするにはどうしたらいいのか、、何度も話合いました。
そこで出てきたのが以下のことでした。
・経験者がいるときに3Dプリンタを使う
・活動曜日を決める
・連絡を周知徹底する etc..
まずは、連絡手段や情報共有をしっかりするために今まで使用していたEdmodoに加えてSharePointで「デジタルクリエイター育成同好会」用のサイトを準備しました。
基本的には活動日をカレンダーで確認するためのものですが、共有ドキュメントドライブや掲示板を用意したので、Edmodo+SharePointサイトの2本立てで情報共有していくことにしました。
<SharePointチームサイト>
夢工祭では、活動の紹介動画を放映し作品も展示しました。
学校の校舎模型の作成と取り組み始めましたが、新型コロナウィルス感染症の影響で活動時間も制限されていたのでなかなか予定通りに進みませんでした。
今回の学校模型は、Minecraftチームとのコラボで以前に作成したMinecraftの学校ワールドからデータを抽出して3Dモデルに変換したものを使いました。
<マイクラ3Dデータ>
このことにより設計は大幅に短縮されました。
また、印刷は時間のかかるものは先生達で協力して印刷を行い、メンバーとは打合せなどを含めてオンラインを活用することで短い活動時間を有効活用しました。
<学校模型>
夢工祭では体験会もやりたかったのですが、準備時間の都合もあり今回は断念しました。
次回への課題として持ち越すことを決め、また新しいことに挑戦することにしました。
メンバーと情報共有するためのSharePointは活動を進めていきながら使用率も上がっては来ました。しかし、使用率とは活用率とは別で実際にはEdmodoの情報しか見ていないというパターンが多くありました。
それは、スケジュールなどはどちらを見れば正解なのかがわからないというものでした。
Edmodoでスケジュール変更の連絡をする人とカレンダーに予定を追加する人が同じ人ではなかったり、同じ人が行ってもタイムラグがあることで正確なものがわからない場合もありました。
情報伝達ツールは混乱があると使わなくなってしまうので発信する側も見る側の人がどのように受け止めるのか考えて運用することが大切だということがわかりました。
<SharePointチームサイト~カレンダー~>
学校なのでスケジュールの変更などがあっても直接確認することができるはずなのですが、6学年が一緒に活動している団体なので中学1年生が高校2年生に質問をしに行くということが簡単にできるはずもなく、不安に思う中学新入生もいたのではと考え、Edmodo+SharePointの運用はそのままに、活動開始・終了時には皆で集まり活動内容やスケジュールを確認することにしました。
デジタルだけではやはり難しく、直接集まって顔を合わせることも効率的だと感じてもらえたのではないかと思いました。
3Dプリンタとは関係がないのですが、メンバーから「Gatherを使ってオンラインイベントなどできないか」と提案がありました。
新型コロナウィルス感染症の影響でイベントがスムーズに行うことができないので、新しいツールとしてどんなことができるのか検討を始めました。
<Gather>
自粛期間だからオンラインという発想だけでなく、この「Gather」を使うことで違った効果もあると考え、そこもこれからの課題だと思っています。
近いうちにお披露目できればよいなと思っています。
※Gather: https://dev.classmethod.jp/articles/gather-together/
<予約フォーム>
「デジタルクリエイター同好会員でなくても学校で3Dプリンタを使うための運用方法」も課題としてあり、どのようにしたらよいかもたくさん話合いました。
結果、デジタルFormで申し込みスケジュールカレンダーに反映させることで予約を調整するシステムを作成しました。
テストを計画していた矢先にオンライン授業となってしまい、まだテストに至っていないのですが、来年度からは運用できたらと思っています。
<お城づくり>
1年間の締めくくりとして大物作品を作ろうと、お城づくりをしています。
今回は設計から自分たちで行い、印刷も分担を決めて行っています。
また、中学2年生からの依頼で、対象者に「Fusion360」の講習会を行い、モデリングから3Dプリンタ印刷までをサポートしています。
とにかく3Dプリンタチームは仲が良く、協力し合うことのできるメンバーに恵まれたチームです。学年が集中していることもありますが、そのメンバーたちが周りを巻き込みとても良い雰囲気を作っていると思います。
また、高校から入学したばかりの1年生も先輩方に溶け込み、やりがいをもって活動しているのが感じられてとてもうれしいです。
今度はこの先輩方に代わって高校1年生がリーダーとして頑張る番です。
先輩方のようにみんなで協力できるチームとなるようにと願っています。
(ICT支援員:柳川和歌子)