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工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

【GP2019】高2グローバルプロジェクトスタート

本日12月11日から高校2年生はグローバルプロジェクトを実施します。

国連が定めたSDGsの17目標の中からそれぞれの国や地域が直面する課題を学び、その解決に貢献するための取り組みを目指します。

訪問するのは沖縄・カンボジア・タイ・アメリカの4か所です。ハイブリッドインターナショナルコースでは、現地の起業家が直面する社会問題の解決に挑む「MoG(=Mission on the Ground)」をGlobal Projectとして行います。

SDGsとは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が15年間で達成するために掲げた17の目標を指します。

プロジェクトの様子をはこのブログでレポートする予定です。

グローバルプロジェクトの記事をまとめてご覧になる場合はこちらから。

Global Projectのスタートにあたって

皆さんは11年後の2030年の自分を想像したことはありますか、何処にいて何をやっているのでしょうか。また、日本の社会は世界はどうなっていると思いますか。
ご存知のように『持続可能な開発目標(SDGs)』は、2015年の9月に国連サミットで採択されたものですが、人類は15年間でこれらを達成しなければならないとして掲げたものです。これは単なる目標として定められたものではありません。世界の国や人たちが真剣に立ち向かい解決しなければ、「人類に未来はない」ことを突きつけた課題であります。つまり、未来は今の大人たちものではないのです。それは世界中のティーンエイジャーやシングルエイジ、そして、これから誕生する人たちを含めた君たちのものです。しかし、次の世代に次々とバトンを繋いでいかなければ、地球にも人類にも未来のないことが見えてきたのです。
ところで、SDGsの16番目に「平和と公正をすべての人に」とありますが、これに係わるのは沖縄グループです。どんな活動を起こすのが興味津々です。というようにGlobal Projectでは5つのグループに分かれて活動する訳ですが、自分以外のグループの活動も共有していただきたいと思い、下記に内容のわかる図表を載せてあります。
また、平和については、来日中のローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が、今年の6月“核なき世界”を訴える広島と長崎の「高校生平和大使」に対し、こんな言葉をかけています。「平和に向けて活動を続けなさい。続けて、これからも。神のご加護がありますように。(原爆の惨禍を)忘れてはいけない。決して忘れないで」と。

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更に昨日、11/24(日)には「平和の集い」(広島市平和記念公園)で、「戦争のために原子力を使用することは、犯罪以外の何物でもない」と指摘しています。平和の巡礼者としては当たり前のことかも知れません。さらに広島について「大勢の人の夢と希望が、一瞬の閃光と炎によって消された。人類に刻まれた記憶であり、私は平和の巡礼者として、この場所を訪れなければならないと感じてきた」と語っています。

従来行われてきた高校の修学旅行は、Global Projectへと大きく舵を切りますが、重要なのはSDGsの精神を深く読み解いて思慮深く行動することです。現地に赴いて行動することは責任も生じますし、安易な行動はマイナスになる可能性にもあります。また、今回のSDGsは17の持続可能な開発目標を掲げていますが、Global Projectで取り上げることが出来なったものが6つありました。それを下記に挙げておきますので、今後の取組の中で考えていただきたいと思います。 

2.「飢餓をゼロに」 

5.「ジェンダー平等を実現しよう」

6.「安全な水とトイレを世界中に」 

7.「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」

12.「つくる責任つかう責任」 

15.「陸の豊かさも守ろう」 

最後になりますが Global Project の支度は準備万端、整っていますか。海外は初めてという人も多いことでしょう。文化・言語・気候・民族等々、さまざま異なることを実感すると思いますが、目的を見失うことなく「協創」と「共創」ができることを願っております。

 2019年11月24日

 工学院大学附属中学校・高等学校

校長   平方邦行