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工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

【GP2022 熱海】4日目

4日目の熱海チームです。本日は「温泉・港・災害」の3チームに分かれて熱海の市内を散策しました。散策後は熱海駅まで戻ってきて、班ごとに市内を回りながら観光地について考えました。

         

温泉チーム

温泉チームは、熱海街歩きガイドの会の方に駅周辺街歩きをお願いし、市内の駅周辺をぐるっと一緒に回りながら熱海の温泉についてお話をいただきました。

ネットに載っている説とは違う話だったり、地元で語り継がれている話や民間伝承など、現地の方に聞いたからこそ分かったことがたくさんありました。実際にお湯などに触れることができて良かったです。(生徒感想より)

港チーム

港チームはバスに乗って、熱海から少し南に下ったところにある網代(あじろ)漁港を散策しました。網代漁港では網をあらかじめ張っておき、船で手繰りよせながら漁をしているそうです。サバやイワシ、アジなどが網にかかることが多く、それ以外には1年に1度、クジラがかかることもあるそうです!また、日本全体でマグロの漁獲量が決まっていて静岡県としてもとれる量が限度があるそうで、全国と調節しながら決めているのでいくら大漁なことがあっても、逃がしてしまうこともあるとお話しくださいました。近くにある工房で削りたての鰹節を買っている生徒もいました。少しいただきましたが、匂いがとても良く、濃厚で魚のうまみがぎゅっと詰まっているような味がして、おいしかったです!
魚を大量に捕ったとしても、貯め置きできる訳ではないので、売り上げをしっかり作るためには毎日コツコツ漁を行わなければならない、とお話しくださいました。(毎日コツコツ積み重ね……何かと同じですね。(笑)

網を張るのに4~500mで5~6億円かかると聞いて、お金がかかるんだな、と思った。船一隻を買うにも大金が必要なので、新しく漁師をしたいと思っても急には難しく、漁師人口の減少、文化伝承の観点からも、対策をしていかなければならない深刻な問題なのだと思った。(生徒感想より)

 

災害チーム

災害チームは、熱海駅からバスに乗り、山間部にある伊豆山地区へ向かいました。ここは、令和3年7月3日に起きた大雨による土砂災害(熱海市伊豆山土石流災害)の爪痕が残る地域です。今なお復旧作業が続いている場所で、こちらでは熱海市防災課の小林様に何か所か案内していただきました。既に全ての瓦礫などは撤去されていますが、立ち入り禁止区域があり、お話を伺いながらも横を大きなトラックが通り過ぎていく、測量士の方が斜面を計測している最中…というような地域です。山から海までの距離がとても近い山間部のこのエリアでは、大量の土砂は速度を増します。源頭部と呼ばれるいわゆる発生地から2㎞下った海まで、一気に土砂が流れたそうです。災害発生時の写真資料を見ながら、実際の現場まで歩き、当時の状況を丁寧に教えていただきました。

コロナにより、ホテルや旅館が営業を休止していたことによって、避難所生活の場とすることができ、そういった意味では自粛期間がプラスに働いた、とも仰っていました。

 
山を一つ隔てたこちら側は観光に力を入れている熱海とは違い、いわゆる住民の方々が生活をするエリアです。そうした場所との違いを生徒たちは肌で感じ、また、災害の恐ろしさを目の当たりにし、多くの事を考えるきっかけとなりました。

被災された方々が一日も早く復帰され、復興されることを心よりお祈り申し上げます。

 

そして午後からの活動は、熱海市内の散策です。グループごとに思い思いの場所で過ごし、お土産を買ったり、グルメ散策をしたり(観光客目線を学ぶ、という意味でですよ!)今回の最終成果物であるPR動画作成のための素材集めをしました。

 

夕方は宿に戻り、会議室をお借りして今回のプロジェクトのまとめ動画を制作する時間に当てました。

 

明日はGP熱海、最終日です。
二つの隣接する観光地へ行って学んだ後、八王子へと帰宅します!