JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL OF KOGAKUIN UNIVERSITY <OFFICIAL BLOG>

工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

スペイン、コルドバ慶長プロジェクト Day8

別れを惜しんでの帰国です。スペイン、コルドバにあるIES・メディア・アザハラの先生方、ホストファミリーの皆様、地域の皆様、お世話になりありがとうございました。

生徒の感想です。

思った以上に日本との関わりが残っており、それを大切にして下さっていることに驚きました。まだまだ世界には知られていないことがたくさんあり、それを見つけることの楽しさを味わいました。

遠藤周作の「沈黙」を読んで、私はスペインが日本に一方的に交流を求めていたというイメージを持っていました。しかし、今回スペインで支倉常長像や慶長使節団が持参した正宗の書状を見て、伊達政宗がスペイン国王に貿易交渉をしていたことを学びました。私は現地の人と触れ合い、文化を直に感じることで、スペインが大好きになりました。昔の日本人もスペインに関心を持ち、関わろうとしていたことを喜ばしく思います。また、スペインでのキリスト教の影響力を肌で感じました。コルドバの町は歩いているだけで、教会や銅像がありました。伊達政宗も書状で宗教を称賛していましたし、スペインも日本での布教を交流の大きな目的としていました。私はキリスト教徒ではないのですが、日本とスペインを繋げた一つの要因ということで、ありがたく思います。

出発前、日本とスペインの繋がりを聞かれたら、わからない、と答えていたと思います。でも今は、スペインと日本は歴史的に深く関わりのある所で、今もその歴史は形として残っているところだとはっきり言えます。驚くことに、最近のものでは、令和2年と表記されているものもありました。世界の大きな問題を知ることも大切なことではありますが、それ以上にしなければならないことは、小さい温かい繋がりをもっと大切に大きく育てていくことであると思いました。