こんにちは、広報室です。
本日5月17日(土)、本校にて杏林大学保健学部の先生方をお迎えし「協定校型入試」に関する説明会が実施されました。
参加したのは高校1年生から高校3年生の生徒とその保護者の皆様、約100名。
杏林大学と本校の間で2024年に締結された中高大連携協定(※1)に基づく取り組みのひとつとして開催されたものです。


杏林大学の今回の説明会では、保健学部の学びを中心に、リハビリテーションや医療職の現場に関する具体的な話題が紹介されました。
杏林大学保健学部リハビリテーション学科(理学療法学専攻)の村松 憲先生、同学科作業療法学専攻の望月 秀樹先生よりお話を伺いました。
村松先生からは、「自分の将来を40年間続けられる仕事として捉える」ことの大切さや、医療職の役割、そして保健学部で学べる多様な専門性について、ユーモアを交えながら熱意ある講演をいただきました。医療を支える多様な専門職(いわゆるコ・メディカル)の役割や、資格の違いを理解することの意義について、実例とともにお話があり、生徒たちも真剣な表情で聞き入っていました。


村松先生ご自身の幼少期から学生時代に至るまでの実体験を交えたストーリーには、生徒たちの関心を引きつける力がありました。自身の進路に悩みながらも「続けられること」を軸に選んだ道が、今の自分につながっているというメッセージは、これから進路選択を控える生徒にとっても共感しやすい内容だったようです。
望月先生からは、大学との連携によって高校生が実際の授業を体験できる「高大接続事業(ブリッジ事業)」について紹介がありました。入試前に大学の学びに触れることで、ミスマッチを防ぎ、生徒にとっても大学側にとっても納得感のある進路選択につながるというお話は、進路を検討中の生徒・保護者にとって大きな参考になりました。


特に今回は、杏林大学保健学部が設置する8学科11専攻ごとに、8月に実施予定の授業体験プログラム11講座の詳細な案内もありました。各専攻で少人数制のゼミ形式による体験授業が行われ、医療系の学びに対する理解を深める貴重な機会となることが期待されています。
また、この授業での取り組みや課題への取り組みは、総合型選抜(AO入試)における評価の対象となるため、入試に向けた実質的な準備の機会としても重要な意味を持ちます。
説明会の最後には質疑応答の時間も設けられ、入試の具体的な流れや、学科ごとの特徴、学びの雰囲気について、活発な質問が飛び交いました。


今後も杏林大学との中高大連携を通じて、医療・保健分野への関心を深める学びの機会を生徒に提供していきます。今回の貴重な機会をいただいた杏林大学の先生方に、心より感謝申し上げます。どうぞ今後とも、本校の生徒たちを温かく見守っていただけましたら幸いです。 (広報室)
※1 「工学院大学附属中学校・高等学校、杏林大学と中高大連携協定を締結」(工学院大学)