3日目。
昨日のスラムツアー、ショッピングモール散策、現地大学生の体験談と盛りだくさんだったので、3日目にしてすでに1週間分くらいの濃い時間を過ごしているように感じます。
本日は、マニラ市街から、郊外のGK Enchanted Farmへの移動の日でした。GK Enchanted Farmとは、フィリピン最大のNGO団体の施設で、世界各国の大手からの援助をもらいながら運営されています。7年前にできたそうで、現在でも新しい施設が作られ続けているまさに発展中の施設になっています。
ここでは、スラムに生活する人たちを集め、きちんとした家で生活でき仕事もできるようになっています。さらに創設者は、せっかくなら起業するためのknow-howを学べる場所にし、自分たちの状況を改善していける人たちを増やしていこう、という意図で起業のための準備施設としての役割を持たせています。そのため、フィリピン人のみならず国外の人たちも集まる起業家たちの卵の施設となっています。
実際に、今回お手伝いさせていただくカユマンギーという会社は、GK Farmで起業された会社です。他にも、フィリピン国内で有名な商品や会社のいくつかはGK Farmで起業されたものです。日本にも輸入されている商品を扱っている会社も少しあるようです。
今朝は、食事後、ミーティングから始まりました。
メンバー7人分のスクランブルエッグを作るシェフ二人。
朝食後、今後の進め方や、ブランディングについてのミーティング。小一時間。
出発前の買い物。今日からお世話になるGK Farmの方々に、英語の勉強でお世話になる英語学校の皆さんと日本のカレーを作りおもてなしするという計画です。今回のポイントは、日本のカレールーと約40人分の野菜を買っていくということでした。
カレーの材料集めと並行して、今回のメインテーマであるクッキーづくりの材料を探す二人。フィリピンならではの材料をミーティングで書き出し、買えるものを買っていきました。実際に28日・29日の午後にbakeryをお借りして、試作品づくりを行います。
PALETTE SCHOOLの代表である西村さんをはじめ3名のスタッフで迎えに来ていただきました。
移動途中のサービスエリアで昼食。
フィリピン国内で人気No.1のJollibeeでランチタイム。あのMcDonald'sよりも人気のファストフード店です。
日曜日の礼拝の時間に移動にしたためか、出発が1時間以上遅れたのに、予定より1時間ほど早く昼食の時間になりました。国民の6~7割が敬虔なカトリックで、日曜の9時からのミサに参加しているため、渋滞がなかったと考えられます。Jollibeeは、野菜のメニューが全くなく、毎日食べるのは心配になります。食事の後にもわずかな時間を使ってミーティングです。
このお店が大人気というフィリピンの平均寿命は、50代ということでした。そのような食生活を、フィリピン独自のものを使って健康志向に改善していこう、という考えでカユマンギーのベニートさんは起業されました。
GK Enchanted Farmに到着。名だたる企業が支援しています。また、今週一週間の予定表です。
基本的には、午前中英語の授業。午後にMoG活動です。
オリエンテーションです。施設内を英語学校代表の西村さんが案内してくださいました。
パン屋さん。もちろん起業された方が営んでいます。28日・29日の午後は、ここのオーナーさんにお手伝いいただきながら、ここをお借りしてクッキー試作品を作ります。
食事もできる建物。開放的。GK Farmで起業して成長していった会社の商品を、定期的にここで体験会を実施しているようです。滞在中にいくつかの体験会に参加します。
スラムに住んでいた方々が住んでいる住宅エリアです。右の写真は、お洗濯屋の方で、手洗いでお洗濯をしてくださるそうです。
フィリピン内では有名になっている起業された会社。他にもたくさんあります。
竹でできているバンブーパレス。フィリピン人にとって竹はとても重要な植物のようです。
スペイン、アメリカ、日本と度重なる植民地化に対して、あきらめずに独立を戦った姿勢と、竹のしなやかで折れないところとが重なり合って、フィリピンとしての誇りを表すような意味合いとして使われているようです。
先月新しく完成した食堂。この一画でMoGを行っていきます。
オリエンテーション後は、いよいよカレー作り。野菜はすぐに準備できましたが、鶏肉が、骨付きの状態だったため、料理男子たちでも切り方がわからず、西村さんに聞いてやり方を教わっていました。
無事にカレーが完成し、GK Farmの職員、英語学校の皆様、勉強にきている生徒さんたちとお食事会を行いました。マレーシアから農業での起業について学びに来ていた青年に話を聞くと、マレーシアにはここまできちんと整った大規模なものが存在しないので、父に勧められたのもあって6ヶ月前から来ているということで、本当に国内外から人が集まる場所になっています。
夕食後に、生徒の部屋を見に行ってみました。
休憩後、生徒たちだけで集まり、この後のベニートさんとのSkypeミーティングに向けた準備を続けました。
いよいよ、Skypeミーティング開始。自分たちで聞くこと、英訳等を準備したものの、なかなか苦戦していました。30分の予定でしたが、45分程度かかってしまいました。
なかなか大人でも、英語での準備や自分たちで時間や役割を決めて行動していくのは大変な中、新高校1年生が大人と同等レベルのものを要求されるMoGは、間違いなく大きく成長していくプログラムです。内容や方向性は外れていないので、あとはそれをどれだけ実現させていくか、またそのプロセスをこなしていけるかがポイントになってくると思います。今週末に無事にベニートさんに効果的なプレゼンができるかどうか、楽しみです。
公式facebookでは全天球カメラで撮影したmovieも公開しています。