Project Tour 3日目、東北での時間も後半戦です。
まずはバイキングの朝食からスタートです。
新型コロナ対策のバイキングは、手袋をして食品をとったり、席には衝立があったりと、いつもと違った雰囲気ではありましたが、やはりバイキング!、生徒たちは思い思いに好きなものを楽しんで食べていました。
朝食を食べて、いよいよ出発です!
本日の最初の訪問地は大川小学校です。震災遺構として残ることが決まった大川小は、多くの人が知っているように、大震災において多くの命が失われた場所でもあります。
大川小での語り部は、佐藤敏郎さん。もと中学校の先生で、ご自身も、大川小に在学中だったご娘さんを亡くされています。
大川小は、見学用の新しい施設の建設中で、工事が行われている最中でした。生徒たちはまず、駐車場側に仮設された献花台に、花と心を込めて折った折り鶴を手向け、黙祷しました。
工事中のため、大きく迂回して大川小に近づきます。
佐藤さんは、語り部として伝えていることが4つあると言います。
ひとつ目は、あの日のこと。2つ目は、あの日までのこと。3つ目は、あの日からのこと。そして最後は、これからのこと。
佐藤さんは、大きな写真を手に、あの日起きたことを具体的に話してくださいました。そして、それまでの当たり前の学校の日常や、その日以降起きたこと、そしてこれから私たちがしなければならないことを伝えてくださいました。
生徒たちは、寒い中にもかかわらず、一心に佐藤さんの言葉に耳を傾けていました。
大川小に残された壁には、「未来を拓く」という文字が描かれています。大川小は、もう一度、「命の大切さを確かめる場所」であるということを、生徒たち一人ひとりが、胸に刻んでくれたことを願います。
最後に佐藤さんへのメッセージを伝えた生徒の声は、微かに震えていました。
「かわいそう」ではなく、未来につながることを伝えていきたいという、佐藤さんの思いが響きます。「あの日」大川小の児童が通った道を戻るとき、生徒たちはどんなことを考えたのでしょう。
最後に、道沿いに大川小の側面を見ます。無残に破壊された校舎が、「あの日」に何があっったかを伝えてくれました。
大川小を出て、次は石巻水産総合推進センターに向かいます。ここでは、『たらこ、つくろう。』ということで、石巻市の 湊水産さんによる、たらこ作りの実習が行われました。これは毎年恒例になったイベントです。
湊水産も、東日本大震災で大きな被害を受けた企業の一つです。まずは、湊水産がどんな被害を受け、そこから立ち直ってきたか、ビデオでご紹介いただきました。ひとりも解雇せず、復興してきた湊水産さんは、今や多くのテレビや雑誌などで紹介される人気の企業です。
たらこの作り方や、たらこの形などを学んだ後、いよいよたらこ作りの開始です。各グループに分かれて、協力しながら、たらこに必要な不思議?な調味料を作っていきます。
それでは、各グループの奮闘をどうぞ!
決められた調味料を、はかりやメスシリンダーを使って計っていきます。
混ぜ合わせた調味料を、9分間、しっかりと振ります。疲れるので、交代しながらこの作業を繰り返します。
出来上がった調味料を、たらこにかけて優しく混ぜ合わせます。
完成した調味料を、たらこにかけて、「おいしくなあれ」と言いながら、みんなでたらこと調味料を混ぜました。たらこの完成は11月12日の夕方です。それまで生徒は、定期的にたらこを取り出し、お世話をしなくてはなりません。
家に帰るときには、美味しいたらこが完成しているはずです。お楽しみに!
お昼は、コシヒカリの新米のおにぎりとたらこでした。みんな美味しくいただきました。さて、お土産も購入して、次は松島へと移動します。
松島では、買い物したり、美味しいものを食べたりと、思い思いに過ごしました。
その後、本日の宿泊先である、ホテルパレス松洲に移動しました。室長が、ホテル利用の注意事項を確認して、それぞれの部屋に入りました。
フロントには、本校歓迎のメッセージが!
部屋で着替えてから、またバスで本日の夕食場所である「牛タン利久松島五代堂店」に移動しました。
本日の利久さんのメニューは、本校用に特別に用意してくださったスペシャルメニューです。飲み物も飲み放題と、大喜びの生徒たちでした。
夕食後、宿に戻り、早速「おいしくなあれ」と、最初のたらこのお世話をみんなで行いました。
いよいよ明日は、Project Tour最終日です。