いよいよ、プロジェクトツアーに出発です。
新型コロナの影響もあり、心配した時期もありましたが、なんとか無事に出発の日を迎えることができました。今回のプロジェクトツアーの目標は、「貢献」です。たくさんのことを見て聞いて、体験して、多くのことを学んでほしいと思います。
今日からの4日間が、生徒たち一人ひとりにとって、忘れられない時間になりますように!
まずは、8:00 東京駅丸の内南口地下一階団体待合広場に集合 です。全員遅れることなく集合!出欠・注意事項確認が終わると、新幹線ホームに移動開始です。
さぁ、いよいよ新幹線に乗って出発です!
11:23 に一ノ関駅に到着 。
一ノ関駅からは2台のバスに分乗して、朝食を食べる気仙沼海の市に移動開始です。バスの中では、ガイドさんが地元のお話やクイズなどをしてくださいました。後半は、早起きの疲れか、うとうとする生徒も……。
海の市に到着。早速もらったGoToチケットを使ったりしながら、思い思いの昼食を取りました。
GoToチケットをどう使おうか、それぞれ悩んでいる様子。思い切って、高い海鮮丼を食べたり、早速お土産を買うなど、それぞれ考えながら使っていました。
海の市を後にし、ここからは語り部の佐藤誠悦さんがバスに乗り、案内をしてくださいました。2台のバスを無線で繋いでの語り部です。佐藤さんには、2日間通じてお世話になります。
佐藤さんは、震災当日のご自分の体験を、実際にバスで走りながら話してくださいました。2011年3月11日にこの場所で何が起きたか、実際に自分自身が体験しているような臨場感です。
佐藤さんのお話を聞きながら、バスは震災遺構伝承館に到着。まずは全体で震災当時のビデオを見たのちに、4つのグループに分かれて語り部の方のお話を聞きながら見学しました。
この「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」は、震災当日まで宮城県気仙沼向洋高校の校舎として利用されていた建物に震災伝承館を加えた施設で、2019年3月10日にオープンしました。
それぞれのグループに分かれて校舎内を歩きます。震災当時のままの校舎は、確かのその瞬間に、学校のいつもの日常があったことを私たちに伝えてくれます。ここで起きた信じられないような出来事を、生徒一人一人が胸に刻んだこと思います。
「忘れないために、私は語り部の仕事をしている」
ご自身もご家族を亡くされたという、ある語り部の方の言葉が印象的でした。
最後に、ホールに戻り、今回のツアーでお世話になっている語り部の佐藤誠悦さんのビデオと、震災当時に中学3年生だった生徒の卒業式の答辞のビデオを見ました。大切な人を失った悲しみの中で、どう自分と向き合い、生きていくかというメッセージを、私たちに伝えてくれました。
最後に、見学を通して「感じたこと、伝えたいこと」を付箋に書きました。一人ひとりの決意がきっとあったことでしょう。
伝承館を後にして、 気仙沼から、いよいよ今夜の宿のある南三陸に移動です。
バスの中では、佐藤さんの語り部第2弾です。佐藤さんはお話の中で、
「記憶は忘れる でも記録は残る」
という言葉を何度か口にされていました。今回生徒たちが体験する出来事のいくつかをしっかりと記録することで、心に刻み、伝えていってほしいと願います。さて、今夜は、4つの宿に分かれての分宿です。それぞれバスを乗り換えて、女子14名はペンションoh!ing、2A男子は校舎の宿さんさん館、2B男子は民宿津の宮荘、2C男子は民宿ながしず荘へと向かいます。
それでは、それぞれの宿のようすをどうぞ!
@ペンションoh!ing
可愛らしいペンションは、女子たちの心をしっかり捉えていたようです!
@校舎の宿さんさん館
こちらは打って変わって、学校の校舎が宿!というなんとも不思議な場所です。
今回は、それぞれの宿で、お話を伺いました。実際に震災を体験した方のお話を聞く機会は非常に貴重です。
こちらは一番人数の多いB組です。
@民宿ながしず荘
最後はC組。どこのお料理も本当に豪華です。それぞれの宿で聞いた話も、どこかで共有できると良いですね。
夕食後はお風呂に入って就寝準備です。
明日は体験プログラムなど、震災講話など様々な企画が待っています。本日スタートしたプロジェクトツアーが、生徒たち一人ひとりにとって、実り多い時間になりますように!