JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL OF KOGAKUIN UNIVERSITY <OFFICIAL BLOG>

工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

Hylable Discussion水本先生講演会

先日、Hylable Discussionの開発者でハイラブル株式会社の代表取締役である水本武志先生に、高等学校3年生サイエンスコースにて講演会を開催していただきました。Hylable Discussionとは、昨年度より英語の授業で活用している卵型の議論分析機器です。議論の会話量と発話方向を可視化することができます。ご講演では、水本先生の高校生時代から、カエルの研究、装置の開発とその仕組みに至るまでお話をしていただきました。

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開発の期間、費用、物理学的仕組み、形状、今後の課題、または先生の高校時代の勉強方法に関して、生徒の質問にたくさんお答えくださいました。水本先生、ありがとうございました。

f:id:kgi-nakagawa:20210427181306p:plain先生のご講演後は、英語で議論しました。日本語は絶滅するか、がテーマです。議論の後は、先生に教わった方法を用いて、それぞれの発話量に関するデータを検証しました。

f:id:kgi-nakagawa:20210427182859p:plain本校生徒の英語能力は話す力が、英語の4技能中一番高い結果を出しています。コロナ禍であっても、データ分析と省察を繰り返すことで、音声で交流する技能を効率的に向上させることができました。生徒たちの省察は、次はもっと話をしよう、というものと、次はもっと人の話を聞こう、というものが同数ありました。次はファシリテートしよう、という意見もありました。データから自分の行動を認識することで、英語を正確に、流暢に話すだけでなく、他者との協働について考える機会となっています。工学院の授業では、ICTの力で行動の省察が促進され、自己変容が加速しています。