JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL OF KOGAKUIN UNIVERSITY <OFFICIAL BLOG>

工学院大学附属中学校・高等学校<公式ブログ>

高校生が『戦争を語り継ぐ』映像制作として放映されました

高等学校3年生インターナショナルコースの飛川優さんの平和に関する活動がNHK山梨とNHK首都圏ネットワークで紹介されました。

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特集『戦争の記憶を残す、高校生の思い』として、先月開催された国際平和映像祭での準グランプリ受賞作品をはじめ、八王子市湯の花トンネル慰霊祭、映像制作について取材を受けました。戦争の記憶を未来に残す活動ですが、飛川さん自身、戦争体験者に辛い記憶を呼び起こしてもらうことに躊躇もありました。しかし、戦争を生き抜いた方々の体験を後世に語り継ぎたいという強い思いを胸に、その話を生で聞くことのできる最後の世代として発信していく決意を語っています。

movie-a.nhk.or.jp

飛川さんが学級日誌に記したコメントです。

僕は昨年から戦争を体験した人たちの証言を集めているのですが、その中で特に印象深かったものがあります。「戦争を作るのは空気だ」という中学時代を戦時下で送った男性の言葉です。「当時の社会には戦争を正当化する”空気”があった」のだと言います。僕はこれまで戦争体験者の話を聞いたり、日本史の授業絵太平洋戦争を題材に映画を作ったりする中で、「世界の情勢」と「民衆」が「戦争に向かう空気」を生み出すのではないかと感じています。そしてそれは、今の時代を生きる私たちが正に考えるべきことで敏感であるべきことなのだと思っています。